出版社内容情報
昭和を創った「動く広告」たち
広告の首座が名実ともに印刷媒体から電波媒体に移行した時代、それが昭和だった。名作だけではない、多くの「そのとき普通の人々の身近にあった」広告図像を元に、広告の視座から激動の昭和を問い直す。図版多数。
【目次】
内容説明
60秒に凝縮された、知られざる白熱の群像劇。図版多数。戦前、国家メディア戦略に加担した「動く広告」。それは戦後になって一転、新しいメディアであるテレビに舞台をうつし、昭和の前衛を牛耳ると同時に“普通の人々”の心をも掴んでいく。制作したのは時代を先駆けるランナーたち…かれらは広告だからこそ、既成のもとにとらわれない冒険ができた。広告の視座から激動の昭和を問い直す、唯一無二の試み。
目次
第1部 「動く広告」の起源(廣告幻燈会という催し;発掘された「動く広告」;国家メディア戦略「文化映画」への広告の接近―広告映画にあこがれた原弘と板垣鷹穂)
第2部 テレビCMの黎明(テレビ・コマーシャルがやって来る!―一九五〇年代アニメーションCMの目覚め;一九六〇年の分水嶺―国家宣伝を継承したグラフィックデザイン)
第3部 テレビCMの黄金時代(色彩がCMの世界を拓く―『イエイエ』CMと杉山登志をとりまく時代;草月アートセンター「饒舌の映像」―広告にとっての一九六八年;テレビCMに引用された「実験映画」―大林宣彦のテレビ・コマーシャル;ポスター広告への帰還―石岡瑛子の卓越と「動く広告」)
著者等紹介
竹内幸絵[タケウチユキエ]
同志社大学社会学部メディア学科教授。サントリーミュージアム[天保山]学芸員を経て現職。専門は広告史、デザイン史、メディア論。神戸大学大学院国際文化学研究科修了、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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