出版社内容情報
神経科学者×現象学者の冒険!
「「意識」研究の今もっともホットな話題を明快かつ深く掘り下げた解説本。専門知識を噛み砕き、幅広いトピックを網羅して伝えるその手腕に驚いた。骨の通った筋のよい本だけに心して読んで欲しい。意識を単なる受動的な現象ではなく「行為」として捉え、多角的な視点で描くこの本は、意識の神秘に迫る知的探求の旅へと読者を誘うだろう。」――池谷裕二(脳研究者)
内容説明
神経科学者×現象学者の冒険!
目次
1 表象することから自律性へ―意識は外界のコピーではない
2 自律性とはなにか―開きつつ閉じている、われわれと環境
3 世界を経験するとはどういうことか―切ることによってつながる、行為による媒介
4 「予測」を展開する
5 エナクティヴィズム―行為的媒介による相互決定
6 意識の謎に挑む―諸学問が融け合うとき
著者等紹介
吉田正俊[ヨシダマサトシ]
東京大学大学院薬学系研究科博士課程を中退後、東京大学大学院医学系研究科統合生理学教室特別推進研究員、生理学研究所発達生理学研究系助教などを経て、北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)教授。盲視、半側空間無視、統合失調症のヒト及び動物モデルを対象とした研究を通して、意識の問題に迫る研究をしている
田口茂[タグチシゲル]
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程にて単位取得後、ドイツ・ヴッパータール大学にて哲学博士号取得。現在、北海道大学大学院文学研究院教授、同大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)センター長を務める。専門は、西洋近現代哲学(特に現象学)、近代日本哲学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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