出版社内容情報
なぜ死者をあがめるのか。その起源と歴史。
忌むべき「死」を、キリスト教はとりこみ利用していった。亡骸を隔離する古代のタブーがいかにして破られ、死穢を聖別するカーニバルはいかに出現したのか。現代の碩学が発見した〈カルト〉の原像。
内容説明
なぜ死者をあがめるのか。その起源と歴史。忌むべき「死」を、キリスト教はとりこみ利用していった。亡骸を隔離する古代のタブーがいかにして破られ、死穢を聖別するカーニバルはいかに出現したのか。現代の碩学が発見した“カルト”の原像。
目次
第一章 聖なるものと墳墓
第二章 心地よく秘密めいたところ
第三章 見えざる付き添い
第四章 とても特別な死者
第五章 影向
第六章 力能
著者等紹介
ブラウン,ピーター[ブラウン,ピーター] [Brown,Peter]
1935年にダブリン生まれ、オクスフォード大学卒業で、32歳で浩瀚詳細な『アウグスティヌス伝』を書いた。父がスーダン駐在だったことから、アフリカ、アジアなどへの造詣が深く、15ヵ国語以上を読解する。聖者崇拝や禁欲主義が盛んだった「古代末期」は単なる「暗黒時代」ではないと、史学の独自概念を樹立し、ロンドン大学、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学で教授を歴任した。バークレー時代にミシェル・フーコーと交友、その遺作『肉の告白』にも影響を及ぼした。「古代末期」と名付けた3世紀から8世紀の研究においては世界的権威。歴史研究はもとより、当時の社会を宗教とくにキリスト教の変遷とともに研究し、多大な功績を残している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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