出版社内容情報
ビールがなけりゃ、生きていけない!
ラガービールがドイツ中を席巻した19世紀、人びとは値下げを求めて、ときに醸造所を破壊し、ときに酒場でボイコットを敢行した。ビールに生きることそのものを託した民衆たちの姿と、その背景にあった〈ビールのモラル〉を浮かび上がらせる魅惑の社会史。
内容説明
「ビールがなけりゃ、生きていけない!」ラガービールがドイツ中を席巻した19世紀、人びとは値下げを求めて、ときに醸造所を破壊し、ときに酒場でボイコットを敢行した。ビールに生きることそのものを託した民衆たちの姿と、その背景にあった〈ビールのモラル〉を浮かび上がらせる魅惑の社会史。
目次
序章
第一章 醸造所は誰のもの?―都市醸造業と「物の権利」
第二章 モンジュラの醸造所―営業の自由化とジョッキの権利の変質
第三章 ビールによって生きる―一八四四年ミュンヒェンのビール騒擾
第四章 ビールをめぐる異議申し立ての拡散―騒擾と不買の連鎖
第五章 ズューフィッヒの愉悦―ラガービールの流行
第六章 北上する政治文化―フランクフルトの「ビール騒擾」と「ベルリン・ビール戦争」
終章
著者等紹介
東風谷太一[コチヤタイチ]
東京外国語大学大学院地域文化研究科単位取得退学。博士(学術)。現在、徳島大学大学院社会産業理工学研究部准教授。専門は近代ドイツ社会史。19世紀南ドイツの都市を中心に、民衆の飲食文化とビール醸造業の歴史を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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