出版社内容情報
はんぶん海に浸かって、
片目にたての水平線。
--「ダイブ・イン・シアター」より
〈わたし〉の深層に潜り込んでいく、声から遠く離れて綴られた言葉たち。初の全篇書き下ろし詩集。
内容説明
初の全篇書き下ろし詩集。“わたし”の深層に潜り込んでいく、声から遠く離れて綴られた言葉たち。
目次
サイン会でもないのに
Y字路
オカダヤ
相互代理抱擁哀愁
脚根関係
6月
憧れ
市庁舎
広場
鋭く深いなかなか無い
岬
冒険
さざ波
両手で受話器を
Wanna be
バス停
休憩、降車1
砂浜
チャンス
期待〔ほか〕
著者等紹介
柴田聡子[シバタサトコ]
1986年北海道生まれ。シンガーソングライター、詩人。2012年に1stアルバム『しばたさとこ島』をリリースして以降、歌うことを中心に据えながら、楽曲提供や映画・ドラマへの出演など幅広い活動を続ける。2016年に刊行した第一詩集『さばーく』が第5回エルスール財団新人賞・現代詩部門(選考委員:野村喜和夫、カニエ・ナハ)を受賞してからは、詩、エッセイ、小説、絵本などの文筆活動も多数行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もと坊
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小気味よい音のことばたち。意味では繋がらない世界。ポップなのにどこか不穏さがにじみ出る。ざらつく甘い不思議な感覚。2025/04/03
2LDK
0
私信のような。話しているようで話していない、まるで理解できない世界が広がっていて、もう何のことやらさっぱり。言葉の使い方も独特でひらがなが多用されるゆえの読みにくさ。途中から音読に切り替えて読んでた。2025/03/19
SOTA TAKAHASHI
0
柴田聡子さん特有の可笑しみや可愛さが満載だった(良かった)2025/02/08
青キャスさん
0
最後2つの「鷺」と「ダイブ・イン・シアター」、一般的に言う意味がわかるという状態からは程遠いのに涙が出るという初めての経験をした。自分個人の身の回りの出来事を勝手に紐づけて読んでしまったからだろうけど、少なくともそれを自然と想起させるこれこそ言葉同士の不思議なシナジー。 意味不明なのになんか分かる感じがする所と、分かりそうなのに意味を捉えきれない所があるこの心地よい支離滅裂が最高。 届いて即日読んじゃったけど、ふとした時に何かに気づけたりやっぱ違うかってなったりするんだろうから、時間を空けてまた読む。2024/12/27