出版社内容情報
現代ドイツを代表する哲学者の重要著作、待望の邦訳。
資本主義が地球全体を覆い尽くしつつある現在、あたかも世界全体が一つの巨大な「水晶宮」になったかのように、剥き出しの自然の牙は抜かれ、グローバル化の敗者は排除され、勝者は快適な生活を享受している。この天蓋の下で起きている事象を、哲学や文学を縦横無尽に渉猟しつつ、ユーモアたっぷりに饒舌に論じ尽くした壮大な哲学理論。
内容説明
現代ドイツを代表する哲学者の重要著作、待望の邦訳。資本主義が地球全体を覆い尽くしつつある現在、あたかも世界全体が一つの巨大な「水晶宮」になったかのように、剥き出しの自然の牙は抜かれ、グローバル化の敗者は排除され、勝者は快適な生活を享受している。この天蓋の下で起きている事象を、哲学や文学を縦横無尽に渉猟しつつ、皮肉とユーモアをまじえて饒舌に論じ尽くした壮大な哲学理論。
目次
第1部 世界システムの成立(大きな物語について;惑星;地球への帰還;地球儀の時代、世界像の時代;東方に背を向けて―均質空間への進入 ほか)
第2部 巨大な室内(同時世界;第二の居住域;免疫学的転換―薄壁「社会」への途上;信と知―この徴(球体)にて汝、勝つべし
ポストヒステリー ほか)
著者等紹介
スローターダイク,ペーター[スローターダイク,ペーター] [Sloterdijk,Peter]
1947年、ドイツ、カールスルーエ生まれ。ミュンヘン大学で哲学、ドイツ文学を専攻し、ハンブルク大学で学位取得。1983年に『シニカル理性批判』で一躍有名になり、長編小説『魔の木』(1985年)で作家としての力量を示した。1998年から2004年にかけて三部作の大作『球体圏』を発表した。1992年にカールスルーエ造形大学の教授に就任、2001年から2013年まで同大学の学長を務め、2017年、教授職を定年で退職した。この間、ドイツ第二放送(ZDF)で『哲学四重奏』と題する討論番組の司会を務めるなど、積極的に公の場に登場した。2000年代以降、政治や宗教に関連する発言が目立つ。2024年4月から6月にかけて、コレージュ・ド・フランスで「ヨーロッパ、特性のない大陸」と題する連続講義を行っている
高田珠樹[タカダタマキ]
1954年、福井県生まれ。大阪外国語大学ドイツ語学科卒業、京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程満期退学。大阪外国語大学教授、大阪大学教授を経て、大阪大学名誉教授。『フロイト全集』(岩波書店、2006‐2020年)の編者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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