出版社内容情報
より健康的な生活を送るために
過去数十年の間に、体内時計と私たちの24時間の生物学的サイクルの科学に関する発見は爆発的に増えている。睡眠と生活リズムは、私たちの遺伝、生理、行動、環境から生まれている。私たちの行動のほとんどがそうであるように、このリズムは固定されたものではない。これらのリズムは、私たちの行動、環境との関わり方、そして誕生から老齢期までの経過によって変化する。 本書は体内時計に関する長年の神話を断ち切り、何がそれを動かしているのかを理解するための具体的な情報と指針を提供する。
内容説明
より良い睡眠と健康のためにできること。私たちの健康は概日リズムと睡眠に支配されている。最新の研究成果をもとに、身体的・精神的健康、免疫力、病気、妊娠、仕事、家庭生活などにおける体内時計の重要性を明らかにし、今よりも健康的な生活を送るための具体的な情報と指針を提示する。
目次
第1章 体内の一日―体内時計とは何か?
第2章 洞穴生活の遺産―睡眠とは何か?なぜ必要なのか?
第3章 目の力―引き込みと日の出/日没の周期
第4章 概日リズムのずれ―ストレス、交替勤務、時差ボケの悪夢
第5章 生体機能の混乱―睡眠と概日リズムの混乱
第6章 リズムを取り戻す―睡眠障害や概日リズム障害を治療する
第7章 生命のリズム―概日リズムとセックス
第8章 七つの睡眠年齢―概日リズムと睡眠は年齢を重ねるにつれどう変わるのか
第9章 心の病と概日リズム―認知、気分、心の病に対する時間の影響
第10章 いつ薬を飲むべきか―卒中、心臓発作、頭痛、痛み、がん
第11章 概日軍拡競争―免疫系と敵の攻撃
第12章 食事時間―概日リズムと代謝
第13章 自然なリズムの発見―概日リズム、食事療法、健康
第14章 概日リズムの未来―次に何が起こるのか?
補足説明1 自分の生物学的リズムを把握する
補足説明2 免疫系のおもな構成要素と概観
著者等紹介
フォスター,ラッセル[フォスター,ラッセル] [Foster,Russell]
オックスフォード大学ナフィールド眼科研究所所長。時間生物学を専門とする国際的権威。火星への有人宇宙飛行の際の行動を快適にするためのNASA研究チームに参加している
高橋洋[タカハシヒロシ]
翻訳家。訳書にホフマン『世界はありのままに見ることはでいない』、カンデル『なぜ脳はアートがわかるのか』、ダン『世界からバナナがなくなるまえに』(以上、青土社)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。