出版社内容情報
稀代の哲学者の知られざる一面が浮かび上がる
戦後を代表する哲学者、鶴見俊輔。没後10年を見据え、その膨大な仕事を俯瞰する研究も出始めるなか、ハンセン病問題に積極的な関わりをもっていた事実はそれほど注目されていない。実際のところ鶴見は、隔離政策下の1950年代に療養所に赴き、その後も終生にわたり、ハンセン病の詩人やその支援者たちと親密な関わりをもちつづけていた。隔たりの自覚を手放すことなく、ともに生きることの意味を考えつづけた哲学者の姿が、初公開の講演録をはじめとする貴重なテクストから浮かび上がる。
内容説明
この時代を、この人生を、誰とともに生きるのか。戦後を代表する哲学者、鶴見俊輔。隔離政策下にあった1950年代に療養所を訪れ、終生にわたり、ハンセン病の詩人やそれに連なる人びとと親密な関わりをつづけた。隔たりの自覚を手放すことなく、ともに生きることの意味を考えつづけた哲学者の姿が、初公開の講演録をはじめとする貴重なテクストから浮かび上がる。
目次
1 「むすびの家」物語
2 病いと社会とのかかわり
3 深い場所から届くことば
4 回想のなかのひと
5 評論選評
6 講演
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922‐2015年。戦後日本を代表する哲学者・思想家
木村哲也[キムラテツヤ]
1971年生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。専門は歴史学、民俗学。現在、国立ハンセン病資料館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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