出版社内容情報
レアリスト蕪村に本質をみた画期的な労作
冷徹な眼差しを社会的弱者に注いでヒューマニスティックな句を作り、自らの境涯を顧みて悲痛な自画像を描いた巨人――斬新な視点からその豊穣な世界を解明し、新たな蕪村像を確立する。
内容説明
レアリスト蕪村に本質をみた画期的な労作。冷徹な眼差しを社会的弱者に注いでヒューマニスティックな句を作り、自らの境涯を顧みて悲痛な自画像を描いた巨人。斬新な視点からその豊穣な世界を解明し、新たな蕪村像を確立する。
目次
1(百姓の句について;境涯詠について;小家がちなど、家のある風景の句について;案山子の句について)
2(「北寿老仙をいたむ」について;「春風馬堤曲」について)
3(牡丹の句について;鮓の句について;「鮎くれて」の句について;「葱買て」の句について;「几巾」の句について;いわゆる「浪漫的」な句について)
著者等紹介
中村稔[ナカムラミノル]
1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒。『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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