出版社内容情報
「ホモ・サケル」の新たなる展望
権力が“オイコノミア”―人間や事物に対する統治―という形式を引き受けたのはなぜか?その権力が“栄光”―儀式的・典礼的装置―を必要とするのはなぜか?フーコーによる「統治性」研究の衣鉢を継ぎつつ、キリスト教神学の黎明に遡り、権力の“オイコノミア”と“栄光”の系譜を明らかにして、現代のコンセンサス民主主義やメディアの構造的母型を照らし出す。
内容説明
権力が“オイコノミア”―人間や事物に対する統治―という形式を引き受けたのはなぜか?その権力が“栄光”―儀礼的・典礼的装置―を必要とするのはなぜか?フーコーによる「統治性」研究の衣鉢を継ぎつつ、キリスト教神学の黎明に遡り、権力の“オイコノミア”と“栄光”の系譜を明らかにして、現代のコンセンサス民主主義やメディアの構造的母型を照らし出す、現代思想の旗手アガンベンによる新たなる主著。
目次
1 二つのパラダイム
2 オイコノミアの神秘
3 存在と行動
4 王国と統治
5 摂理機械
6 天使論と官僚制
7 権力と栄光
8 栄光の考古学
付論 近代人のオイコノミア
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ] [Agamben,Giorgio]
1942年生まれ。美学・言語哲学から出発し、現在政治哲学を中心に著作を発表している
高桑和巳[タカクワカズミ]
1972年生まれ。慶應義塾大学理工学部教授。専門はフランス・イタリア現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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