出版社内容情報
フィールドワークが世界の見方を変える--
舞台は、マニラの貧困地区。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者……。何が起こるかわからない明日を待ち、絶えざる今を生きのびるとはどういうことか。かれらが生きる時間のディテールをともに目撃し、ともに書くための理論と思想。
内容説明
フィールドワークが世界の見方を変える―舞台は、マニラの貧困地区。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者…。何が起こるかわからない明日を待ち、絶えざる今を生きのびるとはどういうことか。かれらが生きる時間のディテールをともに目撃し、ともに書くための理論と思想。
目次
序章 暗がりの部屋
第1章 不確実な減量―待機するボクサー
第2章 共同生活―ボクシング・キャンプについて
第3章 対象化された貧困
第4章 レジリエンス
第5章 解釈労働
第6章 立ち退きの時計
第7章 時間―空間の伸縮
第8章 根こぎ―フィールドノートから
第9章 疲弊
第10章 癖―不可量領域の記述
終章 抑圧の時計
著者等紹介
石岡丈昇[イシオカトモノリ]
1977年岡山市生まれ。専門は社会学/身体文化論。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院教育学研究院准教授を経て、現在日本大学文理学部社会学科教授。単著に『ローカルボクサーと貧困世界―マニラのボクシングジムにみる身体文化』(世界思想社、第12回日本社会学会奨励賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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