出版社内容情報
国境を守るのは誰か?国境から締め出されるのは誰か?
国境はもはや、国家と国家の間を区切るただの線ではない。監視技術やバイオメトリクスを駆使して、われわれの身体に刻まれるシステムと化している。国家とグローバル企業が手に手を取り合う、新たな国境政治のかたちとは何か。生活空間としての国境で展開される、新たなコミュニティ運営の可能性とは何か。航空産業、ITコンサル、軍需産業などを巻き込み展開される、国境政策の最前線。
内容説明
国境はもはや、国家と国家の間を区切るただの線ではない。監視技術やバイオメトリクスを駆使して、われわれの身体に刻まれるシステムと化している。国家とグローバル企業が手に手を取り合う、新たな国境政治のかたちとは何か。生活空間としての国境で展開される、新たなコミュニティ運営の可能性とは何か。航空産業、ITコンサル、軍需産業などを巻き込み展開される、国境政策の最前線。
目次
序章 9・11テロ以後の国境ガバナンスの変貌
第1章 境界研究の新しい地平
第2章 ホームランド・セキュリティと米国
第3章 米墨・米加国境の変貌―トランプの壁と「国境」の拡大
第4章 国境産業複合体―セキュリティの担い手たち
第5章 移民勾留の国境政治
第6章 生政治国境の生成
第7章 北米国境ガバナンスの苦悩
第8章 ローカル・イニシアティブ―国境地域からの挑戦
終章 二一世紀の国境ガバナンスに向けて
著者等紹介
川久保文紀[カワクボフミノリ]
1973年福島県生まれ。専門は、現代政治学、国際関係論、境界研究。中央大学大学院法学研究科博士後期課程政治学専攻単位取得満期退学。博士(政治学)。現在、中央学院大学副学長・法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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