出版社内容情報
すべてを植物にささげた男の実像
高知の裕福な家に生まれながら両親を早くに亡くした少年は小学校を中退し、植物に魅せられていった。本草学から植物学へという時代の変化のなか、すべてをなげうち、植物へのはてしない情熱で、日本における植物学の発展に多大な貢献をすることになる。生活における困難、権威との確執、陰謀論の真相、もうひとりの天才との関係……。さまざまな史料から、偉大な植物学者の足跡をあきらかにする。
内容説明
すべてを植物にささげた男の実像。高知の裕福な家に生まれながら両親を早くに亡くした少年は小学校を中退し、植物に魅せられていった。本草学から植物学へという時代の変化のなか、すべてをなげうち、植物へのはてしない情熱で、日本における植物学の発展に多大な貢献をすることになる。生活における困難、権威との確執、陰謀論の真相、もうひとりの天才との関係…。さまざまな史料から、偉大な植物学者の足跡をあきらかにする。
目次
第1章 本草学から植物学へ(誕生日が植物学の日に;本草学と植物学 ほか)
第2章 植物相の解明をめざして(植物学者を志す;生涯を貫く指針「赭鞭一撻」 ほか)
第3章 権威や貧乏との闘い(『日本植物志図篇』と実家の破産;矢田部教授に非職通知 ほか)
第4章 愛妻の死を越えて(植物標本一〇万点の行方;池長植物研究所 ほか)
第5章 草を褥に(東大教授陰謀説;植物図鑑ブームの仕掛け人 ほか)
著者等紹介
上山明博[ウエヤマアキヒロ]
1955年10月8日岐阜県生まれ。小説家・ノンフィクション作家。日本文藝家協会正会員、日本科学史学会正会員。1999年特許庁産業財産権教育用副読本策定普及委員会委員、2004年同委員会オブザーバーなどを務める一方、文学と科学の融合をめざし、徹底した文献収集と関係者への取材にもとづく執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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志村真幸