出版社内容情報
水木しげる、中沢啓治、高畑勲から、こうの史代まで。
戦地から引き揚げたもの、空襲を生きのびたもの、被爆者として生きるもの……。戦争で生き残った表現者たちは個別の方法でそれぞれの経験の物語を作り上げてきた。かれらが描いた戦争・戦後とはいかなるものか。そして、これからの世代はどのように語り残していくべきか。これから先もずっと読まれ、観られ続けるべき作家、作品たちを精緻に読み解く。
内容説明
水木しげる、中沢啓治、高畑勲から、こうの史代まで。戦地から引き揚げたもの、空襲を生きのびたもの、被爆者として生きるもの…。戦争で生き残った表現者たちは個別の方法でそれぞれの経験の物語を作り上げてきた。かれらが描いた戦争・戦後とはいかなるものか。そして、これからの世代はどのように語り残していくべきか。これから先もずっと読まれ、観られ続けるべき作家、作品たちを精緻に読み解く。
目次
第1章 “異形”は語る―水木しげると「傷痍復員兵」
第2章 植民地主義と「亡霊」―加藤泰・大島渚・高倉健
第3章 回帰する被爆の記憶―中沢啓治の「怒り」のゆくえ
第4章 方法としての“ゆがみ”―別役実と大林宣彦
第5章 残された者と共同体―高畑勲の「啓蒙的理性」
第6章 経験を持たないものたちの戦争―こうの史代と共感のテクノロジー
著者等紹介
山本昭宏[ヤマモトアキヒロ]
1984年奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、神戸市外国語大学外国語学部准教授。専門は日本近現代史・メディア文化史・歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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