出版社内容情報
精神分析と映画は、なぜこんなにも相性が良いのか
人物、セリフ、構造……作品のとらえ方のヒントは、精神分析に溢れている。現代の映画シーンにおける記念碑的な作品群を、ときにやわらかい言葉で、ときに精神分析の言葉で論じた、著者渾身の映画批評の集大成。映画への欲求を喚起せずにはおかない130章!
内容説明
人物、セリフ、構造…。作品のとらえ方のヒントは、精神分析に溢れている。現代の映画シーンにおける記念碑的な作品群を、ときにやわらかい言葉で、ときに精神分析の言葉で論じた、著者渾身の映画批評の集大成。映画への欲求を喚起せずにはおかない130章!
目次
1 映画のまなざし転移100(近代・土着・媒介者―アスガー・ファルハディ監督「別離」;二つの無限―蜷川実花監督「ヘルタースケルター」;混沌から浮上する追悼と祈り―大林宣彦監督「この空の花 長岡花火物語」;ヒーローはいかに治癒するか―クリストファー・ノーラン監督「ダークナイトライジング」;映画とは「女の一生」のことである―細田守監督「おおかみこどもの雨と雪」 ほか)
2 読む、映画/その他の映画批評(すべての男性が観るべき映画―デレク・シアンフランス監督「ブルーバレンタイン」;皮膚と鏡像―ダーレン・アロノフスキー監督「ブラック・スワン」;エイリアンにトラウマはない―J・J・エイブラムス監督「SUPER8/スーパーエイト」;自由こそが治療だ!―ジュリオ・マンフレドニア監督「人生、ここにあり!」;私たちの未来の死者―マリアン・デレオ監督「チェルノブイリ・ハート」 ほか)
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長を経て、筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカン派精神分析学。『関係の化学としての文学』(新潮社)で日本病跡学会賞を、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)で角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。