出版社内容情報
新しい世界を夢みる力
爆撃されるイラクの街に生い茂った棗椰子のイメージが、世界を変える夢の力を呼び覚ます。第三世界の女性たちの声に耳を澄まし、フェミニズムを大きく動かした著者が、文学や映画をはじめとして、出来事の深淵に降りゆく想像力をもつさまざまな試みのなかに、新たな世界への扉をさぐりあてる。
内容説明
新しい世界を夢見る力。爆撃されるイラクの街に生い茂った棗椰子が、世界を変える夢を呼びさます―第三世界の女性たちの声に耳を澄ましフェミニズムを大きく動かした著者が、文学や映画をはじめとして、出来事の深みに降りてゆく想像力をもつさまざまな試みのなかに、新たな世界の扉をさぐりあてる。
目次
1 文学に何ができるか(棗椰子の木陰の文学;出来事の低みで)
2 だれが語り、だれが読むのか(「二級読者」あるいは「読むこと」の正統性をめぐって;私、「私」、「「私」」…M/other’s Tongue(s)
ハーレムの少女とポストコロニアルのアイデンティティ)
3 文学の第三世界(知の地方主義を越えて―新たなる普遍性に向けて;ふたつのアラビア語、あるいは「祈り」としての文学;アリーファ・リファアト、女の生/性の闇を描く;第三世界における女性と解放―フェミニズム、脱植民地主義、ナショナリズム)
4 暴力と抵抗を証言する(クロニクル1997~2006)
5 夢みる力(パレスチナの夢;ワタン(祖国)とは何か)
著者等紹介
岡真理[オカマリ]
1960年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想。2009年から平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰し、ガザをテーマとする朗読劇の上演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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