出版社内容情報
宮廷物語とは57577で織りなすミュージカルである
日常的に歌を送り合っていた時代。人びとはあらゆる気持ちの高ぶりを和歌にしていた。だからこそ物語にも日記にもさらには神話にも和歌は必須のものだったのだ。『源氏物語』『伊勢物語』『和泉式部日記』、さらには現代短歌にも立ち寄りながら、三十一文字の「ことば」が育んできた驚異の文化を、あますところなく伝える魅惑の講義。
内容説明
日常的に歌を送りあっていた時代。人びとはあらゆる気持ちの高ぶりを和歌にしていた。だからこそ物語にも日記にもさらには神話にも和歌は必須のものだったのだ。『源氏物語』『伊勢物語』『和泉式部日記』、さらには現代短歌にも立ち寄りながら、三十一文字の「ことば」が育んできた驚異の文化を、あますところなく伝える魅惑の講義。
目次
和歌をよむための基礎知識
和歌はうたう歌か―『源氏物語』「桐壺」~「花宴」巻
誘う歌、下手な歌―『源氏物語』「夕顔」「末摘花」巻
はじめての歌、下品な歌―『源氏物語』「若紫」「紅葉賀」巻
女をさがす歌―『源氏物語』「花宴」巻
別れの歌―『源氏物語』「花散里」「須磨」巻
遠くの人と交わす歌―『源氏物語』「須磨」巻つづき
光源氏の帰還―『源氏物語』「明石」巻
禁忌の恋の歌―『伊勢物語』その一
旅の歌―『伊勢物語』その二
色好みであること―『伊勢物語』その三
恋のはじまりの歌―『和泉式部日記』その一
すれちがう恋の歌―『和泉式部日記』その二
ままならない恋の歌―『和泉式部日記』その三
恋のおわりは歌のおわり―『和泉式部日記』その四
著者等紹介
木村朗子[キムラサエコ]
1968年生まれ。津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授。専門は言語態分析、日本古典文学、日本文化研究、女性学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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