出版社内容情報
決して忘れてはならない、「記憶」
「死んだ真似」をして生き延びた少女。
住民を殺す上官を手にかけた元兵士。
ガマに入って遺骨を掘り続ける男性。
今でも死体を踏んだ感覚がフラッシュバックする女性。
「戦争を理解したい」という一心で世界の戦場を撮り続けてきた亀山
亮。写真・テキストを駆使し、自身が向き合い続けてきた「戦争と記憶」
を明らかにしていく。
内容説明
決して忘れてはならない、「記憶」。「死んだ真似」をして生き延びた少女。住民を殺す上官を手にかけた元兵士。ガマに入って遺骨を掘り続ける男性。今でも死体を踏んだ感覚がフラッシュバックする女性。
著者等紹介
亀山亮[カメヤマリョウ]
1976年千葉県生まれ。写真家。1996年よりメキシコ、チアパス州のサパティスタ民族解放軍の支配地域や中南米の戦争地を撮影。2000年、パレスチナ自治区ラマラでインティファーダ取材中、イスラエル国境警備隊が撃ったゴム弾により左目を失明する。2003年、パレスチナの写真集『INTIFADA』(自費出版)でさがみはら写真新人賞、コニカフォトプレミオ特別賞を受賞。2013年、アフリカの紛争地に8年通って発表した『AFRIKA WAR JOURNAL』(リトルモア)で土門拳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
32
亀山さんのアフリカの写真を見た時、この人の写真からは土のにおいがする…と思いました。そして今回沖縄をテーマにした写真群を見て、さらに口の中に土の苦みが広がったように感じました。それは行ったことがある場所だからかもしれないし、読んだことのある方が登場しているからかもしれません。唐突にメキシコの話で終わることだけがいまだによくわかりませんが、写真が切り取ったものから受け取れるものは非常に多かったです。素晴らしかった。新着コーナーから。2021/09/30
チェアー
3
これは写真集というより著作。最初に作品を見た時と、後半の著作を読んでから見た時の印象は随分変わった。写真にはストーリーがあって、撮影者と被写体の関係が横たわっているのだと感じた。2021/09/23