出版社内容情報
なぜかれらは苦しみの中でも微笑むのか。北朝鮮理解の最良の書。
マスゲーム、時代錯誤なスローガン、将軍さまへの思慕……。北朝鮮は一見、不可解な国だ。しかし、彼らの行動にはわけがある。90年代後半から北朝鮮や中国でフィールドワークをおこない、NGOのスタッフとしても人道支援に関わる韓国の文化人類学者が、北朝鮮に生きる人々の心性、統治の背景にある価値観を豊富なエピソードと、分析をもとに描き出す。
内容説明
高圧的な官僚、マスゲームの子どもたち、地方の闇市場で活躍する主婦、平壌の観光客向けホテルで働く教育ママ、空腹で国境をさまようコッチェビ、故郷を恋しがる脱北者―。韓国の文化人類学者が、現地の経験から得た豊富なエピソードと分析から、知られざる北朝鮮の実態を描き出す。北朝鮮理解のための重要書。
目次
第1章 青年将軍
第2章 幸福を教示する国
第3章 父の国の教育
第4章 「太陽民族」の誕生
第5章 パルチザンと苦難の行軍
第6章 差別と処罰
第7章 底辺の流れ
著者等紹介
鄭炳浩[チョンビョンホ]
1955年ソウル生まれ。博士(人類学)。漢陽大学名誉教授。元韓国文化人類学会長。米国イリノイ大学で人類学の博士号を取得。専門は文化変動論、実踐人類学。韓国の共同保育と共同体教育運動を導きながら、北朝鮮の子どもの飢餓救護活動、脱北青少年教育支援に関わる
金敬黙[キムギョンムク]
早稲田大学文学学術院教授。専門は現代アジアの政治・社会・文化。韓国外国語大学卒業後、東京大学大学院修了
徐淑美[ソスンミ]
東京生まれ。市民団体職員。大学在学中に韓国への交換留学を経て、日本と朝鮮半島の交流事業に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
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トト
クァベギ
urokogumo