出版社内容情報
「世の中は無意味なもので満ちている。当然だろう。」
「頭痛薬」のパッケージ、ラブドールについてから、机上の境界線をめぐるいざこざや意味があるのかよくわからない人生を生きるということまで...。わたしたちはなぜ意味のないものに惹かれるのだろうか。わたしたちはなぜ意味のなさに絶望するのだろうか。稀代の精神科医が無意味の欠片を寄せ集め、無意味に形を与えていく。意味をなさないものを取り巻く断片集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
16
精神科医である著者によりエッセイ集。詩的現象から精神疾患まで、の副題のとおり、扱われているテーマは幅広い。けれど、そんな多種多様なテーマを眺める著者の視線は安定していて、すこし奇妙で、独特のユーモアとシニシズムの匂いがして、医療者としての誠実さを感じる。面白かったです。2021/08/04
イワハシ
5
継続して読み続けている著者のエッセイ集。無意味であることの救い。2022/08/27
ともりぶ
1
教育・医学系の専門誌などに掲載されたエッセイ。春日先生の子供時代の話が興味深い。2022/10/06
睡眠不足のSleepy Boy
0
また読もう2025/02/10
mionne
0
精神科医のエッセイ。無意味なことに心ひかれたり、スカシカシパンが好きな人におすすめ。生き物の存在を役に立つ/立たないで論じることが嫌いな自分にとって、何となく救いになった。2024/12/28