出版社内容情報
ふたたび同じことを起こさないためにできること
医学雑誌『ランセット』の編集長であるリチャード・ホートンは、ウイルスが武漢から世界的な大流行へと広がっていく中で世界中の政府が取った――取らなかった――行動を精査する。そして多くの欧米諸国の政府とその科学アドバイザーが、ウイルスとその致死性についての軽く見ていたかを明らかにする。ウィルスの蔓延が止められないうちに貴重な時間が失われ、その後のパンデミックへの備えができないまま、医療システムは崩壊してしまった。ホートンは、自身の科学的・医学的な専門知識をもとに、このような大惨事を二度と起こさないために、国や国際的なレベルで対策を講じる必要があることを詳細に説く。
内容説明
何が間違いだったのか。新しいパンデミックの脅威への警告は1980年代から繰り返し行われていた。しかし、新型コロナウイルスが武漢から世界に感染拡大していくなかで、世界中の政府は有効な対処ができなかった。権威ある医学雑誌ランセットの編集長である著者は、各国の対応を詳細に分析し、このような大惨事を二度と起こさないために、国際的なレベルで対策を講じる必要があることを提言する。
目次
第1章 武漢から世界へ
第2章 なぜ、備えがなかったのか
第3章 科学―成功と失敗のパラドックス
第4章 防衛の最前線
第5章 COVID‐19の政治学
第6章 リスク社会を再検討する
第7章 次のパンデミックに備えて
著者等紹介
ホートン,リチャード[ホートン,リチャード] [Horton,Richard]
英国の医学雑誌「ランセット」編集長。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、オスロ大学の名誉教授
吉嶺英美[ヨシミネヒデミ]
翻訳家。サンノゼ州立大学社会学部歴史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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