出版社内容情報
C・G・ユング著作財団[シージーユングチョサクザイダン]
著・文・その他
山中康裕[ヤマナカヤスヒロ]
翻訳
内容説明
分析心理学の創始者であり、二〇世紀を代表する思想家であるユングは執筆と同様に創作にも多くの情熱を注いできた。その視覚芸術の実践は生涯にわたり、デッサン、絵画、彫刻など幅広いジャンルで行われてきたが、ユング自身の「芸術家」を名乗りたくないという思いから知られることはなかった。しかし、二〇〇九年に出版された『赤の書』により、ユングの視覚芸術とその豊穣なイメージに注目が集まることとなった。本書では未発表の芸術作品も数多く紹介し、その変遷と芸術的意義を明らかにする。
目次
無意識からのイメージ―ユングの視覚芸術入門
C.G.ユングと現代芸術
現代芸術におけるユングの色の概念
画廊
自己の兆し―『赤の書』のためのユングのマンダラスケッチ
『赤の書』における素材と方法―抜粋報告
収集家ユング
『赤の書』における彩飾頭文字抜粋
カール・グスタフ・ユング―その生涯と業績