世界はありのままに見ることができない―なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか

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世界はありのままに見ることができない―なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791773152
  • NDC分類 141.27
  • Cコード C0011

出版社内容情報

気鋭の科学者が解き明かす心のしくみ
私たちが見ている世界は、いわばデスクトップ上のアイコンと同じだ。アイコンの使い方は知っていてもコンピュータの仕組みがわからないのと同じように、目で見えているものは世界そのものではない。30年間にわたるホフマン自身の研究と進化生物学、ゲーム理論、神経科学、哲学を駆使して、世界の私たちの目を通した見るものとはまったく異なるということを明らかにする。

内容説明

私たちの知覚は世界を正しく捉えているのだろうか。紀元前から問われ続けてきたこの難問に、進化生物学、ゲーム理論、神経科学など駆使して、気鋭の認知科学者が新しい答えを提示する。

目次

第1章 謎―意識を二つに分離するメス
第2章 美―遺伝子のサイレーン
第3章 実在―誰も見ていない太陽のいたずら
第4章 感覚―適応は真実に勝る
第5章 錯覚―デスクトップ画面のはったり
第6章 重力―時空に見込みはない
第7章 仮想性―ホログラフィックな世界を膨張させる
第8章 ポリクローム―インターフェースの突然変異
第9章 精査―人生でもビジネスでも必要なものが手に入る
第10章 コミュニティ―意識的主体のネットワーク

著者等紹介

ホフマン,ドナルド[ホフマン,ドナルド] [Hoffman,Donald]
カリフォルニア大学アーバイン校認知科学科教授。哲学科、情報・コンピュータ科学科の教授も兼任。心理実験とコンピュータ・モデルを使って人間の視覚認知を研究。アメリカ心理学協会より優秀科学賞受賞、米国科学アカデミーよりトゥランド研究賞受賞

高橋洋[タカハシヒロシ]
1960年生まれ。同志社大学文学部文化学科卒(哲学及び倫理学専攻)。IT企業勤務を経て翻訳家。科学系の翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

89
人間の視覚は物質を光と色に変換して脳で再構築している。進化心理学によると、知覚とは生きるか死ぬかの問題を解決するために自然選択によって進化したもので、決して正確性を確保するために進化したのではない。適応は真実に勝る理論によると「空間、時間、形、色調、彩度、明るさ、肌理、味、音、匂い、運動などの知覚の語彙は実在をありのままに記述することができない」のである。進化は、デスクトップのアイコンのように知覚のインターフェースになるよう感覚を形作ってきた。6章から量子力学が展開し、時空は存在しないって??再読を要す。2020/12/11

Gokkey

14
描かれている世界観は完全に映画マトリックスそのものだ。われわれが常日頃「見ている」ものとは、生存に必要な情報のみを抽出圧縮したものに過ぎない。つまりプラトンの洞窟の比喩のごとく、見ていると思っているものは何らかの写像であり、この洞窟の中にいる限り決してそれには気づかない。モーフィアスが差し出した赤と青のカプセルの赤を選択すると何が見えるのだろうか?そしてその世界はどのように記述されるのか?哲学×科学(脳科学、量子的実在論、進化生物学)+SFのスパイスで最後まで面白く読ませる。おススメ。2020/10/20

jackbdc

13
面白そうだが難解。ヒトが見ている世界はデスクトップ上のアイコンのようなもので実態ではない。実態把握の負荷を軽減するために、このように進化したという主張。序盤は脳神経科学から認知科学・哲学と思考実験が広がって、頭が苦しくなっていく。中盤からの量子力学の登場でピークを迎える。私は辛くなって読み飛ばしてしまった。しっかりと着いていくには一定程度の知力と意欲のスタミナが必要。個人的には量子力学のコペンハーゲン解釈や多世界観がどうしても苦手。この辺りが受け容れられるようになれば最後まで完読できるようになるかも。2021/11/18

izw

12
人間は、見えた通りに認識しているわけではない。情報を落とし、見るべきものを選択して、都合よく認識している。そのプロセスは進化の過程で洗練されてきた。これは「FBT(適応は真実に勝る)定理」によって説明される。認識している世界と外界は一致していないので、客観物が存在するかという哲学問題にもなるし、時空が存在するかや、量子論での観測問題ともなる。筆者が「ITP(知覚のインターフェース理論)」と「コンシャスリアリズム(意識的実存主義)」を提唱して説明しようとしている第10章は興味深い。2021/04/26

mim42

8
哲学、生物学、人工知能、物理学に及ぶ問題。我々が見聞きしているものは何か?とても面白く読んだ。動物の認識の進化は、「実在」を忠実に把握する精度を高めてきたわけではなく環境に依存する適応度利得を高める方向だった。ということが進化ゲーム理論を用いて説明される。思弁的存在論や新しい存在論の議論とも同じ地平に立つことができるし、激しく対立する事も予想される。結論として導かれる「コンシャスリアリズム」は限られた紙面のせいか説明不足感がありうまく理解できていない。引用された論文を読めば良いのかもしれない2020/11/17

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