現想と幻実―ル=グウィン短篇選集

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現想と幻実―ル=グウィン短篇選集

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791773022
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ル=グウィンの知られざる魅力が詰まった、珠玉の未邦訳短篇集
とある海辺の町を舞台に、複数の語りを通して一人の女性の姿を描きだす「夢に遊ぶ者たち」、架空の未来史〈ハイニッシュ・サイクル〉の1ピースをなす「背き続けて」、勤勉な使用人に主人が与えた意外な試練の顛末「水甕」――。SF・ファンタジーのみならず現代アメリカ文学全体に大きな足跡を残した作家ル=グウィンによる、現実と非現実の境界を揺さぶる魅惑の11篇

内容説明

著者自らが深く愛した、珠玉の未邦訳短篇集。とある海辺の町を舞台に、複数の語りを通して一人の女性の姿を描きだす「夢に遊ぶ者たち」、架空の未来史“ハイニッシュ・サイクル”の1ピースをなす「背き続けて」、勤勉な使用人に主人が与えた意外な試練の顛末を描く、生前最後に発表された短篇「水甕」―。SF・ファンタジーの枠組みを軽やかに超える、ル=グウィンの知られざる魅力に満ちた11篇。

著者等紹介

ル=グウィン,アーシュラ・K.[ルグウィン,アーシュラK.] [Le Guin,Ursula K.]
1929年カリフォルニア州バークレー生まれ。オレゴン州ポートランドに長く暮らし、SF・ファンタジー小説を中心に詩や評論、エッセイに至るまで、生涯にわたり多様で旺盛な創作活動を続けた。代表作としてはヒューゴー賞とネビュラ賞の二冠に輝いた『闇の左手』(早川書房)などがある。2018年没

大久保ゆう[オオクボユウ]
翻訳家・翻訳研究者。幻想・怪奇・探偵ジャンルから絵画技法書や文化史関連書の翻訳も手がける

小磯洋光[コイソヒロミツ]
翻訳家。イースト・アングリア大学大学院で文芸翻訳を学ぶ。英語圏の文学作品の翻訳のほか、日本文学の翻訳にも携わる

中村仁美[ナカムラヒトミ]
立命館大学文学部国際文化学域准教授。主に20世紀以降のアイルランド文学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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紅はこべ

122
前半の現想篇で、ヴァージニア・ウルフっぽいと思ったら、解説で実際にウルフの影響を受けていると知った。SFが苦手でもこの作風なら全然読める。ラストの「水甕」が気に入った。「ハーメルンの笛吹き」「いばら姫」アダムとイヴの神話など既存の物語を下敷きにした作品が巧み。実はル・グウィンは初読。お恥ずかしい。子供の頃から図書館の児童書コーナーでは見慣れた名前だったのに。『ゲド戦記』、手に取ってみようかなと言う気になった。2021/06/25

ケイ

106
短編11 彼女のファンタジー哲学をもっと知りたくなった。好きな順に。『ホースキャンプ』解説にあるル=グウィンの言葉がまさにその通り。自由の叫びと罠にかかった悲鳴が同時に聞こえる。 『背き続けて』少し闇の左手みたい。族長と老いた孤独な女。エンディングもいい。『狼藉者』sleeping beautyが眠ってる間に…。『水甕』砂漠を水甕をもって往復する使者。行った先にいた手足のない男の意味だとか…。ル=グウィンの心の世界かな。『4時半』人間関係を把握出来なくなってきた…と思ったら、素敵な構造のお話だった。2020/11/08

藤月はな(灯れ松明の火)

90
「夢に遊ぶ者たち」の語り手達は皆、エゴイストで家族であれ、信頼していない。一方で程よい距離を保つエヴァに対しては信頼を無意識であれ、抱いている。しかし、彼女ら彼らの都合の良い無関心を貫ける「他者」であるエヴァも自分の秘密を抱えている。その描写に思わず、ドキリとさせられる。私たちは心地よい「他者」を一人の人間ではなく、自分の背景として見ているのではないかという不誠実を突き付けられたように思うから。「四時半」の男性の言い分のみみっちさに諦念を覚える。庶民から見た『眠れる森の姫』の裏話な「狼藉者」が好きです。2020/10/31

shiman

15
前半の現想編よりもやはり後半の幻実編がしっくりくる。「背き続けて」で炉辺で語り合う隠居の二人にゲドとテナーを思い出す。「水瓶」をもち行きて帰る砂漠の旅にまとう静謐さがとてもよい。2024/02/23

くさてる

15
最初の「ホースキャンプ」で面食らい(解説を読むまで意味が分からなかった)、どうかな……と読み進めたのだけど「夢に遊ぶ者たち」からぐいと引き込まれた。ある意味でなにも起こらない、派手な仕掛けも奇をてらう展開もない。けれど、わずかずつずれていく人間の意識や立ち位置、語られ語ることによって生まれるひとのかたち。そんなものが、まさにこの世のものでない幻想的なイメージとなる。素晴らしい。一番好きなのは登場人物がどんどんズレて違った人物になっていくけれどすべて物語になっている「四時半」。しみじみと良い短編集でした。2020/10/03

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