出版社内容情報
世界地図を塗りかえた大災厄
中世ヨーロッパの人口の約四割を死に至らしめた人類史上最大の疫病〈黒死病〉。それは社会構造の大変革をもたらし、豊穣なるルネサンス文化と科学の時代への突破口となった――。現代の歴史学・医学の観点から疫病流行時の社会状況を鋭く分析し、農民から王侯貴族まで、様々な人間ドラマを織りまぜ、いまなお人類を脅かす感染症流行の実態に迫る。
内容説明
中世ヨーロッパの人口の約四割を死に至らしめた人類史上最大の疫病“黒死病”。それは社会構造の大変革をもたらし、豊穣なるルネサンス文化と科学の時代への突破口となった―。現代の歴史学・医学の観点から疫病流行時の社会状況を鋭く分析し、農民から王侯貴族まで、様々な人間ドラマを織りまぜ、今なお人類を脅かす感染症流行の実態に迫る。
目次
1 生物医学的な状況(みんな病気になってしまった;ネズミと家畜)
2 様々な人間模様(ボルドーは燃えている;領主と農民;大主教を見舞った死;有産階級の男女;ユダヤ人の陰謀)
3 歴史(毒蛇と宇宙塵;アフリカ断層の遺産;黒死病の余波)
著者等紹介
カンター,ノーマン・F.[カンター,ノーマンF.] [Cantor,Norman F.]
歴史学者、作家。ニューヨーク大学教授、テルアビブ大学客員教授などを歴任ののち作家となる。米国の最も著名な中世史研究家の一人である
久保儀明[クボヨシアキ]
翻訳家。東京外国語大学外国語学部卒
楢崎靖人[ナラサキヤスト]
医学博士。「日本医師会最高優功賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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