出版社内容情報
歴史とはなにか。ユダヤ民族とは何か。ユダヤ古代史における重要書。
地中海世界はローマが席捲し、ユダヤ民族のなかからはイエスが登場するという大きな変動の時期にエルサレムで生まれたユダヤ人の軍人、そして歴史家であるヨセフス。自らの出自とユダヤ民族についてを論じた「自伝」、そして他民族の歴史家によるユダヤ民族への批判的評価に対して反駁した「アピオーンへの反論」。偏見と暴力にあらがいながら、現在にも通じる問題と向き合い続けた古代ユダヤにおける重要な思想家ヨセフスの二つの著作に、第一人者の解説をあらたに付した決定版。
内容説明
歴史とはなにか。ユダヤ民族とは何か。ユダヤ古代史における重要書。地中海世界はローマが席捲し、ユダヤ民族のなかからはイエスが登場するという大きな変動の時期にエルサレムで生まれたユダヤ人の軍人、そして歴史家であるヨセフス。自らの出自とユダヤ民族についてを論じた「自伝」、そして他民族の歴史家によるユダヤ民族への批判的評価に対して反駁した「アピオーンへの反論」。偏見と暴力にあらがいながら、現在にも通じる問題と向き合い続けた古代ユダヤにおける重要な思想家ヨセフスの二つの著作に、第一人者の解説をあらたに付した決定版。
目次
自伝(ヨセフスの家の系譜;ヨセフスの受けた教育;ローマへの旅;開戦前夜のエルサレム;ケスティオスの敗退とシリア各地におけるユダヤ人虐殺 ほか)
アピオーンへの反論(エパフロディトスへの献辞(第1章)
どちらの民族が歴史研究の適格者か―ギリシア人かユダヤ人か(第2章~第12章)
ユダヤ民族の古さについて(第13章~第23章)
マネトーン、カイレーモーンの誹謗と中傷について(第24章~第35章)
アピオーンによる中傷への反駁(第1章~第13章) ほか)
著者等紹介
ヨセフス,フラウィウス[ヨセフス,フラウィウス] [Josephus,Flavius]
紀元後37年ごろ、エルサレムの名家に生まれる。26歳のころ、ローマで拘禁されていた祭司の釈放のためにローマを旅し、その目的を達成する。対ローマのユダヤ戦争(66~70年)ではガラリヤ方面での指揮官を務めるが、ヨタパタ陥落でローマ軍に投降する
秦剛平[ハタゴウヘイ]
多摩美術大学名誉教授。国際基督教大学、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト.Ph.D)を卒業。ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999‐2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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