人、場所、歓待―平等な社会のための3つの概念

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人、場所、歓待―平等な社会のための3つの概念

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  • サイズ 46判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772759
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

わたしたちはいかにして「人」になるのか?
“歓待””社会的成員権”の問題を長きにわたり研究してきた社会学者、金賢京の初の著作。人間が社会で「人」として承認されるとはどういうことなのか。今日私たちが生きる社会は、誰を人と認めているのか。韓国では1万5000部を超えるヒット、韓国の主要日刊紙の”今年の人文学書籍”に選ばれるなど、マスメディアと読者から大きな反響を呼んだ話題作。

内容説明

「絶対的に歓待すること、彼ら全員に居場所を与え、その場所の不可侵性を宣言することこそが社会が成立するための条件である」―社会の歓待を受けて居場所をもつ者こそが「人」たりうるのだとすれば、私たちが生きる今日の社会は、誰を「人」と認め、それによってどのように自らの境界を定めているのか。ロック、ルソーらの近代思想から、ゴッフマン、アーレント、デュルケーム、パターソンに至る理論を縦横無尽に引用しつつ、私たちの社会に必要な政治学と倫理的価値を記述する。韓国で注目を集める気鋭の人類学者/社会学者・金賢京による初の著作、待望の翻訳。

目次

プロローグ 影をなくした男
第1章 人の概念
第2章 成員権と承認闘争
第3章 人の演技/遂行
第4章 侮辱の意味
第5章 友情の条件
第6章 絶対的歓待
第7章 神聖なるもの
付録 場所に対する二つのメモ

著者等紹介

金賢京[キムヒョンギョン]
1969年ソウル生まれ。ソウル大学人類学科卒業後、同大学院在学中に渡仏。社会科学高等研究院(EHESS)で日本植民地期の朝鮮人インテリゲンチャに関する研究で博士号取得。現在延世大学講師

影本剛[カゲモトツヨシ]
1986年西宮生まれ。延世大学国文科博士課程在学中、ソウル科学技術大学非常勤講師。朝鮮文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほし

11
韓国の人類学者、金賢京さんの一冊。全ての人に平等な社会に必要な要素として、「人、場所、歓待」を掲げ、それぞれの意味、価値が語られます。読んでいくうちに、それらは並列なのではなく、絶対的歓待によって人から人へ場所を与え、その中でお互いを社会の成員として承認することで、私たちは生物学的な意味での人間ではなく、社会的な人になることが出来る、という筋道が浮かび上がってきます。絶対的歓待こそが、現代社会の基礎にあり、必要不可欠なことであるという筆者の主張は力強く、今の不安定な社会の中では尚更響くように思います。2020/08/06

れどれ

5
場所性に興味があるので手に取った。場所性を語るにあたり非場所性を論じる、そのために場所のない人々、奴隷や乞食や女性の扱われ方について検討している。著者は韓国の研究者らしく、あちらの社会の実情を絡めて話が進展していくのだが、まるでパラレルワールドのようだ。問題点が誇張された日本という感じがあり興味深い。日本にも潜在する問題が浮き彫りにされたようで。その克服に"歓待"というキーワードで接近していく語り口には惹きつけられるものの、要は公共性を大事にねで締められてしまった。結論に至るまでのほうが面白かった。2021/05/30

ぷほは

5
朝日新聞の書評欄に掲載されたようで、そういえば読んだのに登録するのを忘れていたと思って読書メーター覗いたら誰も感想を書いてなかった不思議。4月にこのタイトルで出版されたんだから皆現状を顧みてもっと読んでもおかしくないのになー。韓国フェミニズム文学との差異を踏まえてほしいという訳者の願いが裏目に出てしまったか。取り上げられる具材や論述スタイルが古き良き人文書を想起させ、現代韓国の文化や政治的アクチュアリティも味わえるが、いかんせん文体がとっちらかり気味であり、もうひとつ興味の持続がもたなかった。再読に期待。2020/06/20

tharaud

3
場所を与えられ、歓待され、歓待することにより人は人になるという議論は、医療福祉の脱施設化について考える上で説得力をもつ(脱施設化と歓待の話は松嶋健『プシコ ナウティカ』とも重なる)。あまりに一度に多くのことを語ろうとするがゆえに、隙も多そうな雰囲気はあるものの、読みごたえは十分。2022/11/06

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