その世界の猫隅に

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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772568
  • NDC分類 904
  • Cコード C0011

出版社内容情報

精神科医=批評家の、著者史上最重厚の傑作批評集!
稀代の精神科医にして批評家が、文学から絵画、音楽から映画まで、快刀乱麻を断つごとく徹底批評。現実と表象と精神が交錯するところに何があるのか? キャラ、身体、異性愛主義、ポリフォニー、ナルシシズム、無意識、発達障害……。濃密で緻密、私たちに世界観の転換をせまる圧倒的な〈文化批評〉の新冒険へ、いざ!

内容説明

現実と表象と精神が交錯するところに何があるのか?そこに意味が付与されたとき私たちに見えている景色は―名作名画を快刀乱麻、ファン必読の著者史上最重厚の傑作批評集、堂々登場!

目次

1 現代文学(石原慎太郎と私;潜在する「路地」のトポス ほか)
2 映像・アニメ・音楽(「世界観のモンタージュ」としてのキャラクター;すべては「すずさんの存在」に奉仕する ほか)
3 アートシーン(身体観光冒険課;ジェンダーとアートの新しい回路 ほか)
4 生活/文化(ポリフォニーを“聞き流す”;AIが決して人間を超えられない理由 ほか)

著者等紹介

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長を経て、筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカン派精神分析学。「ひきこもり」問題の第一人者として臨床研究を行っている。また、マンガやアニメ、映画などのサブカルチャー批評家としても知られる。『関係の化学としての文学』(新潮社)で日本病跡学会賞を、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)で角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

43
出版のタイミングがコロナによる書店休業中が直撃して、本書は未だにほとんど読まれていないようです。①最初の石原慎太郎を評価している文章がねじれていて面白い。石原の意外な面と、それを引き出す著者の石原への評価。私は石原の小説を全く評価しませんが、著者が石原の意図と離れた無意識を評価するのは、石原の政治性は評価しないという皮肉でもあります。②川上未映子『夏物語』が出版されたタイミングで、川上の文体論を論じ、そこから導き出される単なるフェミニズムとは異なる男性原理を脱構築する視点を見出します。③村田沙耶香を論じて2021/10/10

禿童子

35
短い評論を集めた「短篇集」の趣き。残念ながら、昔ほど面白く読めない。自分の中で精神分析への信憑性が下がったことによるもので著者の責任ではないのだが。唯一興味深く読めたのは、フィンランド発祥の「オープンダイアローグ(OD)」療法の記事。統合失調症の患者に妄想などの症状を尋ねることは、妄想を強化することになるので一般的にタブーとされている。この常識を破って患者と対話をすることで、薬物療法や入院日数を減らすというのは逆転の発想。斎藤環がODのグループ療法に積極的に取り組んでいるのを知った。はたしてその成果は?2021/10/10

青猫ノラ

4
精神科医の斎藤環氏による様々な切り口による批評です。専門用語も多いので、ジョジョやアニメ映画に関する箇所など、好きな順番で読んでも良いかも。個人的には、「村田沙耶香」論における関係原理、「思い出のマーニー」論における自己愛の論述が面白かったです。2024/02/26

moon-shot

4
精神科医で「ひきこもり」問題の第一人者でありながら、サブカルおたくの斎藤先生の評論集なのですが、これが滅法面白かった。文学の章では、川上未央子、村田沙耶香の分析が秀逸で、2人とも私にとっては人間の根源的な所を反転させてくる怖い作家ですが、ジェンダー的視点から捉えた世界観の解説に納得。川上さんが、言葉で言い表せない感覚を文章で表現する卓越した能力で宮沢賢治に匹敵すると言う指摘にも激しく同意。その後も、松井冬子とか高松和樹とかジョジョ立ちとか、まあ癖のある作品や作家をこれでもかと取り上げてくる濃厚な本でした。2022/04/03

ユ-スケ

3
現代思想、ユリイカ、美術手帖などの雑誌に載った批評文を集めたもの 著者の方針で批評は論文という形式を意識して書くということ、そして載せられた雑誌の性格からして、内容はやや難解であった(カタカナの専門用語も多いしね)  にしても、著者の明晰さと筆の力には恐れ入る 到底、一読では理解し切れていないが、石原慎太郎、中上健次を読むのと、映画『この世界の片隅で』を観ようと思う2025/01/31

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