出版社内容情報
東京はなぜ語りにくいのか。戦後史研究の俊英が描く、〈東京〉の輪郭線。
ひと言ではとうてい言い表わせないにもかかわらず、私たちの中に確かにある〈東京〉のイメージ。それはいつ形成され、どのように移り変わってきたのか。放送メディアや番組の変遷、ドラマやドキュメンタリーの作品分析にとどまらず、放送局や電波塔の分布、「編成」の概念や「月9」の誕生、「お台場」の歴史にいたるまで、戦後のテレビ史を丹念に掘り起こしながら、そこに見い出され、演出され、意味づけられた〈東京〉なるものの輪郭をたどる。
内容説明
東京に行けばなんでもある。仕事も、モノも、夢も―。なぜ東京だけが特別なのか。戦後日本を生きる人びとが記憶する首都イメージは、いつどのように形成されたのか。放送局や電波塔の立地、五輪中継の舞台裏、「編成」の概念や「月9」の誕生、お台場の歴史に至るまで。膨大なアーカイブから戦後テレビ史を丹念に掘り起こし、そこに見いだされ、演出され、記憶された“東京”なるもののかたちをたどる。
目次
序論 東京の語りにくさ
第1章 東京にはすべてがある―“東京”措定の時代 一九五〇年代~六〇年代
第2章 遠くへ行きたい―“東京”喪失の時代 一九七〇年代~八〇年代前半
第3章 「お台場」の誕生―“東京”自作自演の時代 一九八〇年代後半~九〇年代
第4章 スカイツリーのふもとで―“東京”残映の時代 二〇〇〇年代~一〇年代
結語 東京がテレビを求めた戦後
著者等紹介
松山秀明[マツヤマヒデアキ]
1986年生まれ。東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業。東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学際情報学)。現在、関西大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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