贈与論―資本主義を突き抜けるための哲学

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贈与論―資本主義を突き抜けるための哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772131
  • NDC分類 135
  • Cコード C0010

出版社内容情報

中沢新一氏推薦!来るべき贈与論のために
近年贈与が注目されている。マルセル・モースの『贈与論』以来、ベーシック・インカム、臓器提供、自然エネルギー、はては戦争放棄も贈与の一種として現代においてかたちを変え論じられている。互酬的ではない「ただ与える」ことの思想は、行き詰まった資本主義にどのような薬をもたらすだろうか。モースをはじめ、レヴィ=ストロース、バタイユ、ヴェイユ、デリダ、ジャン=リュック・マリオンそして人間中心ではない動物世界における贈与・・・、これら哲学と人類学の議論を基にしてあたらしい贈与の話をしよう。

内容説明

人間、動物、自然をふくめた世界を互酬的ではない贈与の視点から捉え直すとき、交換や資本の論理にからめとられた世界から解放されるだろう。「ただ与える」の思想が、これまでにない関係性の未来を提示してくれる。

目次

贈与のアクチュアリティ
贈与にはお返しを!―マルセル・モース(1)
理想と危険―マルセル・モース(2)
ワインとインセスト―クロード・レヴィ=ストロース(1)
クリスマスとハロウィン―クロード・レヴィ=ストロース(2)
贈与のスカトロジー―ジョルジュ・バタイユ(1)
太陽による贈与―ジョルジュ・バタイユ(2)
愛の狂気―シモーヌ・ヴェイユ
贈与は贈与でない!?―ジャック・デリダ(1)
死の贈与―ジャック・デリダ(2)
贈与を哲学すると?―ジャン=リュック・マリオン(1)
贈与としての愛―ジャン=リュック・マリオン(2)
結論にかえて
『借りの哲学』補完計画

著者等紹介

岩野卓司[イワノタクジ]
パリ第4大学哲学科博士課程修了。現在、明治大学大学院教養デザイン研究科長・教授。専門は思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
モース、レヴィ=ストロース、バタイユ、ヴェイユ、デリダ、マリオンの贈与に関する思想を浚うということで、ちょっとした贈与論史として読める本。太陽の光やマーシャルプラン、果ては献身的な自己犠牲や愛まで、あらゆる世界の営みを贈与として捉えることで、人間にとって根源的な現象である「贈与」の、エコノミーに回収され得ない不合理な部分が見えて来る。そしてそのような贈与の特質は資本主義とは別のあり方を考える上で非常に示唆的。 日常的な例え話からそれぞれの思想家の思想へと立ち入って行く文章の運びも自然でわかりやすかった。2021/11/19

nranjen

5
白水社の雑誌『ふらんす』に掲載されていた連載と書き下ろしから構成されている。もちろんのことマルセル・モース、クロード・レヴィ=ストロース、バタイユ、ヴェイユ、デリダ、マリオンにおけるそれぞれの贈与論とその展開が、現代の状況や問題を交えて述べられている。贈与が出発点となる考え方がどこか親しみ深いと同時に、これからの未来を考えていく際に非常に役に立ちそうな気がする。2019/10/07

cybermiso

2
フランス思想史をベースとした贈与論。モース、レヴィストロース、バタイユから始まりヴェイユ、デリダ、ハイデガー等を経て、贈与を現象学的な観点で掘り下げていき、マリオンの贈与論を論じる。デリダは、贈与は時間を与える交換であり、秦の贈与は秘密でしかなしえないという観点から思考を進めている。マリオンの論理学によると、まず贈与(呼びかけ)がありそれに応答することで主体が生まれる。後半になればなるほど抽象的な概念的な議論になり難しかった。2020/12/16

uh

1
資本主義を相対化するためのアイデア。いつかモースの贈与論にもチャレンジしたい。どんなに合理的に動こうとしても、その裏には非合理の力が作用している。2025/04/07

佐倉惣五郎

1
特にマリオンⅡがおもしろくてスルスル読めた。愛と贈与のセットが好き。2025/03/23

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