出版社内容情報
『ゴールデン・カムイ』ファン必読の一冊!!作品の参考文献としても知られるアイヌ文化の入門書、待望の復刊!!!
コタンの守護神であるシマフクロウの神謡、鳥の啼声による吉凶の占い、娘たちの優美なツルの舞、魔神を焼いた灰から生まれたという吸血虫発生の伝承など、伝説の巨鳥からアブ・カの類にもおよぶ鳥や昆虫たちとコタンの生活との深い結びつきを説く。
内容説明
本篇はコタンの守護神であるシマフクロウの神謡、鳥の啼声による吉凶の占い、娘たちの優美なツルの舞、魔神を焼いた灰から生まれたという吸血虫発生の伝承など、伝説の巨鳥からアブ・カの類にもおよぶ鳥や昆虫たちとコタンの生活との深い結びつきを説く。オオワシ、クマタカ、クマゲラ、ハシブトガラス、タンチョウヅル、オオハクチョウ等約百三十種を収録。
目次
野鳥篇
水鳥篇
昆虫篇―爬虫類・両棲類・他を含む(混血虫;有毒虫;子供の仲間;釣餌虫;その他の虫たち)
著者等紹介
更科源蔵[サラシナゲンゾウ]
1904年、北海道弟子屈町の開拓農家に生まれる。麻布獣医畜産学校に学ぶ。詩人・随筆家として、またアイヌ文化研究によって知られる。「アイヌの伝統音楽」約二千曲の録音・訳詞により、第18回NHK放送文化賞受賞。1985年9月25年逝去
更科光[サラシナコウ]
1948年、北海道札幌市に生まれる。1970年、北海学園大学卒業。会社勤めのかたわら父・源蔵の資料整理を手伝う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
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全3巻の第3巻は、「野鳥・水鳥・昆虫篇」。アイヌのひとびとと鳥や虫との関わりが、種類ごとに語られている。 とりあげられているのは、シマフクロウ、ハシブトガラス、シマエナガ、タンチョウヅル、カワセミ、アブ、カ、マツモムシ、フナムシ、サナダムシ、サンショウウオ、アマガエルなど約130種。 各地の呼び名、「送る」かどうか、毒として猟に使う例、獲物のいる場所を教えてくれる鳥、人間に仇なす生物など、アイヌの生活や信仰の側面から解説されており、とても興味深い。 いまでは失われてしまった貴重な記録だ。 2023/05/24