めぐりながれるものの人類学

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めぐりながれるものの人類学

  • 石井 美保【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 青土社(2019/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791771745
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C0010

出版社内容情報

いまとなりにいる誰かにふれてみる。27の文化人類学論考、書き下ろし
古典的な学説から最先端の潮流までを踏まえながら、気鋭の文化人類学者が書き下ろした27のショート・エッセイ(論考)。研究フィールドであるタンザニア、ガーナ、南インドから、60年安保の水俣、昨年の京都大学の「立て看」撤去問題まで、あらゆる場所と時間をこえて人類学的な実践はめぐりながれる。自ら痛みを感じ、誰かの痛みに感応せずにはいられない私たちは、そのことでつながれる。

内容説明

フィールドで、文化人類学者が見たものとは?学界の気鋭が書き下した27の文章は、タンザニア、ガーナ、インドから、60年安保の水俣、京都大学の「立て看」撤去問題まで、時間と空間を越えてめぐりながれる。異なっていながら同じものに満ち、分かたれていながらつながっている私たちの生のありようを鮮やかに描き出す。

目次

「人」からの遊離
小人との邂逅
水をめぐるはなし
循環するモノ
道の誘惑
異形の者たち
鳥の眼と虫の眼
ふたつの問い
科学の詩学へ
敷居と金槌フェティッシュをめぐる寓話
隅っこの力
まなざしの交錯と誘惑
現実以前
流転の底で
Since it must be so
世話とセワー
ささやかで具体的なこと
台所の哲学
リベリア・キャンプ
追悼されえないもの
凧とエイジェンシー
島で
サブスタンスの分有
神話の樹
言霊たち

著者等紹介

石井美保[イシイミホ]
1973年、大阪府生まれ。文化人類学者。北海道大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。宗教実践や環境運動をテーマにタンザニア、ガーナ、インドで調査を行う。現在、京都大学人文科学研究所准教授。第14回日本学術振興会賞受賞(2017年)、第10回京都大学たちばな賞受賞(2018年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

24
巨きな世界を構成する、小さな事象に深く分け入ってゆく時、そこにもまた巨きく複雑な世界がある。その小さな事象に潜む巨きく複雑な様相を解きほぐしたあと、振り返ってみる巨きな世界は、同じような姿を見せながらも、全くあるいはほんの少し違うヴァリアントを、その奥底に滲ませている。本書は、世界に対してそのようにコミットしていく、探究心に満ち満ちた本だ。著者の語りは、ともすれば混沌に呑まれそうな思考領域の中に、水のように風のように柔らかに、するすると分入ってゆく。確かなものが揺らぎ始める。その振動が心地よい。2019/11/30

Kuppa

17
違う文化を持つ人びとや自然との関わり、それを通じて想像される目に見えない価値観とその奥にあることに思いを馳せた。ともすれば批判されがちな鳥の眼(俯瞰的な視点)の温かさ、苦悩から救済し苦悩にある人を前に進める力をもった物語である妖術、「ありがとう」と「さよなら」という言葉から想いを馳せる、互いの生の有り難さ。この本の視点はとても温かい。人がどう喪失と向き合うのか、自分という存在を守っていくために人がどう生きているのか、人類学者のフィルターを通すと解像度があがってみえてくる。2022/04/18

ぽっか

11
思考やイメージのかけらと著者は呼ぶ。ここに書かれているのは、境界の揺らぎ。他文化との差、生死の境、土地を越えた同時代性。かけらにしては重い。いわゆる未開社会において、彼らには彼らの論理があると見なすことは、一見すると正しいようで実はそうでもない。彼らの世界に妖術的なものが実在すると見なすことは、潜在と顕在の間にあるかもしれないゆらぎのある行為的現実を見失うことになる。社会とのちょっとしたズレ、言葉にならないような違和感。科学的社会に生きる人でも現実がゆらぐ瞬間があり、そこに霊的なものが現れるかもしれない。2022/04/18

みゆき

11
文化人類学者のエッセイ。全体的にふんわりとしていて、筆者が言わんとしていることをちゃんと理解できたか不安である。ふに落ちる感じがないままに次の文章にいってしまう。余白を楽しみながら読む本だったのかもしれぬ。2020/02/28

aof

11
エッセイのようにさらっと読める人類学。あとがきで民族誌では取りこぼしてしまう小さな物語を書けてよかったと書いていたけど、ほんとに人類学の世界に小さな自分を立たせることができるような本だった。 静かにゆらいでいる作者の眼差しが、やっぱり人類学的だなーと思って、わたしもその眼差しを手に入れたくて人類学を勉強してるんだよなーと改めて思った。2020/01/20

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