出版社内容情報
笑う門に福来たる! 究極の話芸
哄笑・爆笑・泣き笑い・苦笑――。落語がこんなに面白いのはなぜか。噺の演戯性、多彩な身振りと表情、破壊と創造が綯い交ぜの伝統芸、ナンセンスと偉大なるマンネリズム、抱腹絶倒のカタルシス等々……。落語の無限の面白さの核心に、アフリカ無文字社会(音声第一)研究の第一人者がダイナミックに迫る落語愛に満ちた一冊。ア、お後がよろしいようで……。
内容説明
笑う門には福来たる!話芸の真髄に迫る。はなしの演戯性、多彩な身振りと表情、破壊と創造が交錯する伝統芸、ナンセンスと大いなるマンネリズム、抱腹絶倒のカタルシス、洗練された究極の粋など、落語が体現する無限の面白さと可能性とは―。アフリカ無文字社会の「語り」研究の第一人者にして幼少期より絶大の落語愛の著者が、口承文化の核心に迫る。大笑い、泣き笑い、苦笑い、爆笑、哄笑…。何度聴いても、落語が面白いのは何故か。
目次
序―落語についての幾つかのこと
第1部(イモ入り弁当を持って東宝名人会へ通う;現場の人、今村信雄おじさん;四代目小さんの芸にびっくりしたこと、ほか ほか)
第2部(アフリカの落語;日本とモシの『俵薬師』)
第3部 アフリカの夜の話(採取)(“シー、ハー”ウサギ;ウサギに負けた王さま;食べるものを出す鍋 ほか)
付論 思うこと
著者等紹介
川田順造[カワダジュンゾウ]
1934年生まれ。人類学者。東京大学教養学科卒業。パリ第5大学民族学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、神奈川大学特別招聘教授。主なる著書:『曠野から』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『無文字社会の歴史』(渋沢敬三賞)、『聲』(歴程賞)、『口頭伝承論』(毎日出版文化賞)ほか多数。1994年フランス政府教育文化功労章、2009年文化功労者、2010ブルキナファソ政府文化勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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