不如意の身体―病障害とある社会

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791771196
  • NDC分類 361.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

異なる人たちの、〈公平〉な社会にむけて
動けない「足」が障害なのか、車いすで移動するのに適さない「社会」が障害なのか。支援するためには病や障害の原因を「同定」することが必須なのか。公平な社会のあり方を考えてきた政治哲学が、障害を取りこぼしてしまってきたのはなぜなのか。
誰もが不利益を不当に被ってしまわない社会――政治、経済を見失わず、確固たる思想的基盤をひとつひとつ作り上げていく、明日の社会のための強靭な思想。

立岩真也[]
著・文・その他

内容説明

動けない「足」が障害なのか、車いすで移動するのに適さない「社会」が障害なのか。支援するためには病や障害の原因を「同定」することが必須なのか。公平な社会のあり方を考えてきた政治哲学が、障害を取りこぼしてしまってきたのはなぜなのか。誰もが不利益を不当に被ってしまわない社会―政治、経済を見失わず、確固たる思想的基盤をひとつひとつ作り上げていく、明日の社会のための強靱な思想。異なる人たちの“公平”な社会にむけて。

目次

1(五つある;社会モデル ほか)
2(非能力の取り扱い―政治哲学者たち;とは何か?と問うを問う ほか)
3(ないにこしたことはない、か・1 200210;なおすことについて 200107 ほか)
4(障害学?の本・1(医療と社会ブックガイド・24)200302
障害学?の本・2(医療と社会ブックガイド・25)200303 ほか)

著者等紹介

立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳クソ

15
「立岩節」などと呼ぶ、奢りきった健常者のカス共の話はつくづく聞く必要がないと思った。この文体は、揺れ動きながらも断言する(断言しながらも揺れ動く、ではない)、そのために要請されたものでしかない。われわれは不如意の身体のなかでそういうかたちで生きていく。2024/01/20

JunTHR

4
ようやく読了。およそ1ヶ月。立岩真也の書いたものは、もうこれはじっくりと一文一文ただ素直に読んでいくしかなたい。そうすれば読み辛いわけではないことがよく分かる。 そして、考えたこともなかったような視点と論点と事実と歴史と社会にあり続ける問題らしきものに、ハッとさせられる。思考の過程そのもののような文章に、脳みそがグラグラしてくるような感覚すらあった。 自分がいかに浅はかに、考えなく、時にわかったようなつもりになっていたのかということを突き付けられるような、読書の、思考の苦楽があった。読んで良かった。2019/05/16

急性人間病

2
色々なケースがあるよね、というそのグラデーションを精細に検討すること。その上で、(色々あるからこそ)こうしていった方がいいと主張すること。この両立は簡単ではなくそれ故にその色々論がサボられがちだが、サボられる状況、それが正当とされる向きが何処に端を発すのか、サボれる人間はもう少し考えなくてはならない。一方で“色々ある”を受け止められることそれ自体を肯定するにせよ寧ろそれによって何を肯定するかこそがより大事ということもある。一緒くたにせずとも、一律に何かを主張できるしすべきだという立岩の言は端的にまともだ。2024/05/26

YASU

1
いわゆる「障害」とは何か,社会は(人は)それとどのように相対すべきかを論じた書.2020/08/13

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