出版社内容情報
なぜAIは人の脳にたとえて語られるのか。
バークリー、ウィーナー、ノイマン、そしてチューリング……。科学者たちは、「人間のように思考できる機械」の夢をどのようにおいかけたのか。計算機とコンピュータの開発と発展の歴史を詳察し、その全貌を明らかにする画期的な科学史。これはAIが生まれる前の物語である。
杉本舞[スギモトマイ]
著・文・その他
内容説明
バークリー、ウィーナー、フォン・ノイマン、そしてチューリング…。科学者たちは「人間のように思考できる機械」を夢見て、人間の脳を模したモデルを研究してきた。しかし、なぜ人の脳だったのだろうか。「回路」が似ているから?働きが近いから?はたしてそれは本当だろうか。そもそも私たちが想像している「人工知能」のイメージは正しいのだろうか。計算機とコンピュータの開発の歴史から「人工知能」のあらたな一面を明らかにする画期的な科学史。
目次
第1章 雑誌の記事と「機械の脳」
第2章 バークリーと巨大頭脳
第3章 サイバネティクス研究者たちと機械・神経系・脳
第4章 フォン・ノイマンと計算機・脳・オートマトン
第5章 チューリングと機械の知能
第6章 『オートマトン研究』からダートマス会議へ
著者等紹介
杉本舞[スギモトマイ]
2003年京都大学文学部人文学科卒業。2010年京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻科学哲学科学史専修博士後期課程研究指導認定退学。2013年京都大学博士(文学)。現在、関西大学社会学部社会システムデザイン専攻准教授。専門は、科学技術史(20世紀)、コンピューティング史(1930年代~50年代)、黎明期の人工知能研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。