ゲノム編集と細胞政治の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791770731
  • NDC分類 461
  • Cコード C0012

出版社内容情報

<iPS細胞>と<ゲノム編集>の時代に、本当に必要な「生命倫理」とは?
細胞生物学者たちが「倫理規制」に積極的で、生命倫理学者たちが「規制緩和」に積極的に見える「奇妙なねじれ」。その裏に見え隠れしている思惑とは何か。偶発的な「動物のヒト化」など、人間と非‐人間のあいだに横たわるグレーゾーンの増大と、いままさに引かれようとしている新たな「生の線引き」に対して、私たちに何ができるのか。時代を撃つ緊急の警鐘!

粥川準二[カユカワジュンジ]
著・文・その他

内容説明

“iPS細胞”と“ゲノム編集”の時代に、本当に必要な生命倫理とは?細胞生物学者たちが「倫理規制」に積極的で、生命倫理学者たちが「規制緩和」に積極的に見える「奇妙なねじれ」、その裏に見え隠れしている思惑とは何か。偶発的な「動物のヒト化」など、人間と非‐人間のあいだに横たわるグレーゾーンの増大と、いままさに引かれようとしている新たな「生の線引き」に対して、私たちに何ができるのか。

目次

細胞政治の誕生―HeLa細胞とヘンリエッタ・ラックス
第1部 人工細胞と人間のインタラクション(iPS細胞には倫理的な問題はない…か?;STAP細胞事件が忘却させたこと;一四日ルール再訪?―ヒト胚研究の倫理的条件をめぐって)
第2部 ゲノム編集時代のエチカ(奇妙なねじれ―“人間での生殖細胞系ゲノム編集”をめぐる賛否両論から;生殖細胞系ゲノム編集とメディカルツーリズム;国境を越える“リスクの外注”―ミトコンドリア置換を一例として)

著者等紹介

粥川準二[カユカワジュンジ]
1969年生まれ、愛知県出身。「サイエンスライター」を名乗ることが多いが、「社会学者」や「ジャーナリスト」と呼ばれることも。日本大学、明治学院大学、国士舘大学非常勤講師。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さえきかずひこ

12
著者はフーコーの生政治の概念に倣って、細胞政治という概念を提唱する。この細胞政治は本書の中でいえば、生殖細胞に人間が介入するミクロなレイヤーでも行われているし、第4章に活写されるように生命科学者と生命倫理学者のマクロな層においても行われている。この二層の"細胞政治"が、簡潔かつ周到で明晰な文体と相まって、見事に呼応している一冊。生命倫理分野、とくにゲノム編集に関心を持つ読者の入門書として最適と思われる。類書と比較していないが、難解な事柄を隠さずにしかし可能な限り平易に解説する点は特筆に値するだろう。2019/02/24

Mealla0v0

2
フーコーの提起した生権力――すなわち、身体の解剖政治(規律権力)と人口の生政治(調整権力)に加えて、いまやその第三局として細胞を標的とした、全体的な規模で行使される権力の在り方を提出したのが、本書の意義だろう。近年の遺伝学・生物学の発展を背景として伸張してきたこの権力は、生命倫理をめぐる言説を変容させている。第1章において理論的展望を示したあと、いくつかの事例を丹念に追い、具体的な検証が行われている。粥川の著作として珍しく学術論文によって編まれたもので、論文に引用しやすいのも吉。2019/01/07

Rammstein

1
iPS細胞はノーベル生理学・医学賞を受賞した。最たる利点としては、ES細胞と異なりヒトの受精卵を使わないために生命倫理の問題が無いということであった。しかし、豚から抽出したヒト臓器をヒトに入れるのに倫理問題は本当にゼロなのか?新たな倫理的問題は発生しないのか?ということを焦点に、これまでの生命倫理に関する議論、ヒト細胞を実験に用いることの取り決めなどを説明している。抽象的言い回しが序盤に多いため若干読み辛かったが、これからの細胞生物研究における問題点について倫理面から述べている良著であると言える。2018/10/13

Daimon

0
iPS細胞やES細胞で沸き立つ中、人の命をコントロールする権力について考えておきたい。受精した胚は生命なのか。「余剰胚とは、[…]「生きさせる」という選択を放棄されて(一回目の政権力行使)、「死の中へ廃棄する」運命が決められた胚のことである。そして余剰胚から作成したES細胞とは、一度「死の中へ廃棄」されたものから、その純粋な生命力のみを抽出し、[…]その力のみを「生きさせる」ことによって(二回目の生権力行使)、誕生した存在物である」(p.34-35)遺伝子治療はどうか、体外受精はどうか…生まれる前に死ね!2019/02/02

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