村上春樹と“鎮魂”の詩学―午前8時25分、多くの祭りのために、ユミヨシさんの耳

個数:

村上春樹と“鎮魂”の詩学―午前8時25分、多くの祭りのために、ユミヨシさんの耳

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 19時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791770168
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

“喪われた恋人”をめぐる冒険がはじまる。三人目のガール・フレンド、直子、「耳」の女の子、革命家と結婚したクラスメイト、ユミヨシさん…。小説を横断して何度も反復され輻輳する“喪われた恋人”の謎。

目次

第1章 『風の歌を聴け』と“虚偽”の詩学
第2章 『1973年のピンボール』と“連想”の詩学
第3章 『羊をめぐる冒険』と“数字”の詩学
断章 『辺境・近境』と“デート”の詩学
第4章 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と“転換”の詩学
第5章 『ノルウェイの森』と“対極”の詩学
第6章 『ダンス・ダンス・ダンス』と“進化”の詩学

著者等紹介

小島基洋[コジマモトヒロ]
1975年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ダブリン大学修士課程修了。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は英文学・アイルランド文学。札幌大学外国語学部専任講師、愛知大学文学部准教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

V

1
いままでに読んだ村上春樹批評で、石原千秋のものと並んで一番おもしろい。 『風の歌を聴け』に始まる直子=三人目の相手の魂の《鎮魂》の儀式は、その後の小説で虚偽、連想、数字、転換、対極、進化のかたちで執り行われ続けるという読み、そしてそのひとつひとつの読みがとてもおもしろい。小説家は本当に書きたいことを書かないし、《象について何かが書けたとしても、象使いについては何も書けないかもしれない。》と隠され、同時に仄めかされてきた、村上春樹的神話の核にある「本当に言いたかったこと」のひとつを汲み取っていると思う。 2018/06/12

田中峰和

1
喪われた恋人たちをめぐる冒険を続ける村上春樹。過去に寝た女たちを作品のモチーフにするのは、デビュー作「風の歌を聴け」から。3人目のガールフレンド、直子、「耳」の女の子、革命家と結婚したクラスメイト、ユミヨシさん。小説を横断する女性たちは読者の心に残る。「1973年のピンボール」では、双子のトレーナー、配電盤のお葬式など不思議な展開で読者を幻惑する。大学の図書館で知り合った3人目の相手は、テニスコート脇の雑木林で首を吊って死んだ。2週間誰にも気づかれず「風」に吹かれてぶら下がっていた。風しか知らないように。2018/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12305914
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。