ストーカーの時代

ニコル，ブラン【著】〈Ｎｉｃｏｌ，Ｂｒａｎ〉/内藤 憲吾【訳】

青土社（2017/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 214p／高さ 19cm
• 商品コード 9784791769964
• NDC分類 368.6
• Cコード C0000

出版社内容情報

ブラン・ニコル［ブランニコル］

内藤憲吾［ナイトウケンゴ］

内容説明

おぞましくも邪悪な行動に走るストーカー。インターネット、ＴＶバラエティからたちまち炎上する社会現象の核心を、ミステリー・映画・犯罪心理学・精神分析・カルチュラルスタディーズなど多角的に分析する。時代の気分の奥深くに蔓延する恐怖そして欲望を浮上させる異色の現代文化論。

目次

１　ストーキングとは何か？（法の定義と心理学の定義；「ナルシシスティックなつながり幻想」；ストーキングの犠牲者；ストーキングという言葉の意味するもの）
２　現代文化におけるストーキング（あなたの大ファン；典型的なストーカー；社会の法律の脆さ；有名人文化とナルシシズム；ストーキングとポストモダン）
３　ストーカーになる（一九世紀の都市のストーキング；フラヌール；フラヌールから探偵へ）
４　ストーキングと愛（エロトマニア（恋愛妄想）
「ロマンティックな愛」とストーキング
ストーキングと誘惑
愛（とその他の妄想））
５　ストーキングと道徳（あなたの親しい隣人のストーカー；ストーカーと同一視する；最後の少女と宿命の女；ストーキングの意味）

著者等紹介

ニコル，ブラン［ニコル，ブラン］ ［Ｎｉｃｏｌ，Ｂｒａｎ］
イギリス、サリー大学教授。ポストモダン文学、現代文化、犯罪小説、映画論を講ずる

内藤憲吾［ナイトウケンゴ］
１９５１年生まれ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[takao]

ふむ

2025/04/25

[Tatsuhito Matsuzaki]

ストーキングは古くからある行為でしたが、1990年代の欧米において大きな社会問題となりました。 さらにインターネットが一般化してIT社会がICTやIoTへと進展するに従い、その意味や目的、対象、手法も拡大しています。 本書を読むと、ストーキングは一般人が普通に有する欲望と感情から生じるもので、犯罪との境界は微妙なものであると感じます。

2018/05/01