出版社内容情報
竹内薫[タケウチカオル]
片岡まみこ[カタコカマミコ]
内容説明
宇宙を考えることは、いのちを考えること。ねこのカロアと人間のカオルが、宇宙についての最新知識をわかりやすく教えてくれる、まったく新しい科学絵本。
目次
宇宙が生まれた!
宇宙は泡からはじまった
インフレーションってなに?
急ブレーキを踏んだらビッグバン
宇宙がだんだん冷えてきた
元素がかたまって、星や銀河ができた
星空はタイムマシン
みんな、「星のかけら」でできている
宇宙について、いま、わかっていること
暗黒物質と暗黒エネルギー〔ほか〕
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
1960年、東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。猫好きサイエンス作家。テレビの科学解説、フリースクール校長など、科学普及のための幅広い活動で知られる
片岡まみこ[カタオカマミコ]
1968年、東京生まれ。文化学院美術科卒業。画家・人形作家。主に展覧会、書籍、雑誌の挿絵などで活動。作品の88%は猫(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
54
「星のかけらからつくられたわたしたちが、ほんの一瞬輝いて生きることには意味がある」猫のカロアはそう囁いて星に還っていく。生と死と宇宙、遥か昔の誕生から気の遠くなるような未来を、地球の自転に乗りながら飛行する科学絵本。30分余りの地球時間で、宇宙と地球の時間的概念の空間を様々な想いで飛んだ。【新装復刻版】2017/10/24
とよぽん
18
人間の存在を、宇宙という大きな世界でとらえる。量子から始まった宇宙がどんどん膨らんでビッグバンが起きた。わたしたちは皆、何十億年も前の星のかけらでできている。そして、また星のかけらに戻る。宇宙は不思議、命も不思議。「あとがき」に、アインシュタイン方程式とは、宇宙全体を記述する方程式で、森羅万象を語り尽す「美しい一編の詩」と書いてあり、Oh! と思った。2017/08/29
くろうさぎ
15
フジモトマサルさん繋がりで知った片岡まみこさんですが、そのおかげで素敵な本に出合えました。宇宙について易しく語られる言葉と可愛い猫のカロアちゃん…。星のかけらから生まれ、また星のかけらへとかえっていって、お星さまになるって、悲しみも薄らぐし、何よりロマンがあります。孫たちにもぜひ読んであげたいです。2023/01/31
kyoko
8
表紙の絵に惹かれて読みましたが、宇宙について書かれた結構、難しい本でした^^;でもわかりやすい言葉で書かれているので何となく理解しました。著者のあとがき、絵を描かれた片岡さんのあとがきがいいですね(=^・^=)2019/06/04
mutsumin_t
5
宇宙好きな猫カロアが、飼い主の少年カオルから聞いた宇宙の誕生から終焉までの話をやさしい言葉で語ります。言葉で理解はできても今までの常識が邪魔をして実体として想像するのは難しくて、でもすごくわくわくするのが宇宙なんだなあ。片岡まみこさんの描くカロアが可愛いくて、とらえきれないもどかしさとああもっと知りたい!という思いを抱きながら読み進めて行き、エピローグで深く静かな余韻に心打たれました。猫好きの私は何度読んでもここで泣いてしまいます。2023/02/09