出版社内容情報
コリン・ウィルソン[コリンウィルソン]
デイモン・ウィルソン[デイモンウィルソン]
松田和也[マツダカズヤ]
内容説明
人はなぜ暴力をふるうのか。究極の問いへの答えを求めて。殺人、それは、一部の理性や良心を持たない人たちの異常な行動ではない。歴史は、私たちのはるか祖先が相手の戦士だけでなく女も子どもも残忍に殺し、多くの宗教は血みどろの事例に彩られ、あらゆる独裁者はゴミのように人々を屠ってきたことを物語っている。これから人類はいったいどこへ行くのか。鬼才が最後に描いた、未来のわたしたちとは。
目次
第2部 殺人者と生きる―コリン・ウィルソン(ロッティング・ヒルの三人の殺人鬼;怪物狩り;「虎よ、虎よ」;性の精髄;ポルノを創った男 ほか)
第3部 結論―デイモン・ウィルソン(なぜ戦わない;腐った林檎;良い林檎)
著者等紹介
ウィルソン,コリン[ウィルソン,コリン] [Wilson,Colin]
1931年、イギリス生まれ。労働者階級の家に生まれ、さまざまな職につきながら独学、作家の道を志す。56年、『アウトサイダー』でデビュー。思想家・小説家の評伝や、性的倒錯、動機なき殺人、神秘主義などの研究、小説の執筆を通して独自の人間観を展開
ウィルソン,デイモン[ウィルソン,デイモン] [Wilson,Damon]
ロンドン在住の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Smith, Ordinary. Person.
3
人はなぜ他者に危害を加えようとする衝動に駆られるのか。加害行動は、一部の理性や良心を持たない人たちの異常な行動ではない。条件さえ揃えば、善人もまた他者を害し、命を奪う側になるのだ。はたして人類は "An End to Murder" ――「殺人期の終り」を迎えることはできるのか。異色の批評家であった父の遺稿をもとに、その息子が血に塗れた人類史を紐解きながら、人類の根本にある「邪悪な何か――人に残酷な行為をさせる因子」について考察を試みた、コリン・ウィルソン流人類史研究の集大成。(コメントに続きます。)2023/09/03
ワイルドストロベリー
0
歴史に残る殺人鬼には二通りいて一つは、育ちの悪影響。そして先天的な脳の障害からくるもののようだ。良心を生まれながらに持たないとは、本当に恐ろしい。2017/05/20
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