出版社内容情報
文学はどこからやってきたのか。その源流をたどる壮大な文学史がついに完成!古代日本語の起源をたどれるところまでさかのぼり、これまで文学史から取り残されてきた、神話や昔話、アイヌや琉球語の文学、あるいはうたや歌謡などをとりあげて、その背景にある日本文学の本質にせまる。『源氏物語』にレヴィ=ストロースの手法を援用して衝撃をあたえた泰斗が、これまでの文学観・言語論のすべてを注ぎ込んだ畢生の著、ついになる。
内容説明
ことばは、文学は、どこからやってきたのか。壮大な文学史の誕生。古代日本語をたどり、神話や昔話、アイヌや琉球のことばと文学、あるいはうたや歌謡をもとりあげて、その起源と本質にせまる。文学と言語のそれぞれを探究し続けてきた泰斗による畢生の書。
目次
第1部(神話紀は解明されるか;神話紀から昔話紀への画期 ほか)
第2部(物語紀―“歌語り”定置;否定性と詩文 ほか)
第3部(中世の歴史叙述;“連”の源流 ほか)
第4部(「詩」「小説」「文学」の“古代から近代へ”;近代詩、現代詩の発生 ほか)
著者等紹介
藤井貞和[フジイサダカズ]
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。東京学芸大学・東京大学・立正大学の各教授を歴任。1972年に『源氏物語の始原と現在』で注目される。2001年に『源氏物語論』で角川源義賞受賞。詩人としては、『ことばのつえ、ことばのつえ』で藤村記念歴程賞および高見順賞、『甦る詩学』で伊波普猷賞、『言葉と戦争』で日本詩人クラブ詩界賞受賞、『春楡の木』で鮎川信夫賞および芸術選奨文部科学大臣賞など、数々の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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