出版社内容情報
田山花袋、尾崎紅葉、谷崎潤一郎、稲垣足穂、坂口安吾・・・。コナン・ドイルのホームズ譚は日本近代文学の錚々たる作家たちに愛好され続けてきた。さまざまな資料から、作家たちとホームズの秘められた関係を明らかにするとともに、古くは明治時代から読まれていたホームズ譚の魅力を再確認し、活気をもって迎えられた当時の状況を描く画期の書。
内容説明
コナン・ドイルのホームズ譚は日本近代文学の錚々たる作家たちに愛され続けてきた。さまざまな資料から、作家たちとホームズ、ドイルの秘められた関係を明らかにするとともにホームズ譚の魅力を再確認し、愛され親しまれてきた当時の状況を描く画期の書。
目次
岡倉天心―ホームズ譚を読み聞かせてお酒をせしめた
尾崎紅葉―恋のためなら命も棄てる「心中船」。ドイルの短編を翻案した
徳田秋声―コナン・ドイルの怪奇小説二篇を翻案した
田山花袋―夏目漱石の作品にコナン・ドイルの影響を嗅ぎ取った
上田敏―人力車上でコナン・ドイルを読んだ
小栗風葉―『緋色の研究』を翻案した破倫作家
島村抱月―ロンドン仕込みのホームズ好き
谷崎潤一郎―ポオとドイルに傾倒した「探偵小説中興の祖」
萩原朔太郎―ドイルに熱中し、ドイルを卒業した
小泉信三―青年のときも、老年のときもホームズを愛読した〔ほか〕
著者等紹介
植田弘隆[ウエダヒロタカ]
1941年静岡県生まれ。立教大学文学部史学科卒。「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」会員、「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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