内容説明
現代生物学が明らかにしつつある「生きものとしての人間」を基礎において、自然と人間と文明を見据える総合的な知「生命誌」を提唱する著者が、さまざまなジャンルの思想家たちと語り合う。語るにつれ、深まる生命への共感と謎―。さらなる飛躍を求める、著者渾身の対談集。
目次
思考の枠組みはどう変わってゆくか 村上陽一郎
身体をどう捉えるのか 養老孟司
心をどう捉えるのか 河合隼雄
現代物理学と生物学の接点 津田一郎
オートポイエーシスと生物学 河本英夫
ロゴスとレンマと接続可能か 中沢新一
ゲノムの歴史に見える微かな記憶 樺山紘一
個と普遍のアーティスティックな関係 蔡國強
いちばん美しい生物を考える 崔在銀
「あいまいさ」の原理のために 多田富雄
いま、なぜ「科学的思考」がたいせつか 茂木健一郎
「縮小時代」の復興―新たな価値観を求めて 鷲田清一
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年生まれ。東京大学理学部化学科卒業、同大学院生物化学修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。1993年にJT生命誌研究館を設立し、副館長に就任。2002年から同研究館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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