内容説明
ガリレオは、本当にピサの斜塔からものを落としたのか?ニュートンは、落ちるりんごによって重力の法則を発想したのか?ダーウィンは、ガラパゴスフィンチ(ヒワ鳥)を見て進化論を思いついたのか?アインシュタインは、本当に神の存在を信じたのか?何世紀にもわたって脚色され伝播した、科学や科学者にまつわる「常識」「通説」を調べなおしくつがえす。
目次
ガリレオとピサの斜塔
ガリレオのピタゴラス派的異端
ニュートンのりんごと知恵の木
古代人の石
いなかったダーウィンのカエル
ベン・フランクリンの電気凧
クーロンの不可能な実験?
トムソンとプラム・プディングと電子
アインシュタインは神を信じたか?
光の速度についての一神話
内助の功への称賛
アインシュタインとベルンの時計塔
アインシュタインの創造性の秘密?
優生学と平等の神話
著者等紹介
マルティネス,アルベルト・A.[マルティネス,アルベルトA.] [Martinez,Alberto A.]
テキサス大学オースティン校准教授。科学史および数学史の講義を担当
野村尚子[ノムラナオコ]
動物学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
10
科学神話というかほぼほぼ科学者神話だった気がする。これはこれで面白いけれど、思っていたような包括的な話ではなかった。言っていないことが言っていたことになっていた、やっていないことがやったことになっていた、といった具合。2018/07/19
takao
2
科学者の神話を切る2018/01/14
河童
2
今までたくさんのポピュラーサイエンス本を読んできましたが、アインシュタインについて語られたお話しひとつとっても、様々な人から神話化されたフィクションになっている可能性があるということです。ニュートンやピタゴラスなどかなり昔の方たちのお話ならなおさらでしょう。多くのリファレンスを引用し情報の出所を明らかにしているものでさえ、単なる伝聞である可能性がある。私のようなド素人は、なにが真実なのか、知る術はなさそうです。これからはフィクションかもしれないと覚悟して読むか、よほど慎重に読み込む必要がありそうです。2015/05/09
黒豆
2
歴史に名前を残す人々の逸話や著作、コペルニクス,ガリレオの「それでもそれは動いている」,ダーウィンのガラパゴスでの体験,ニュートンのりんご,フランクリンの電気凧,アインシュタインの神など、当時の社会背景や真偽など興味深く内容満載。2015/05/02
summerman
1
この手のコンセプトは大好きで見かける度に読んじゃうんだけど一度も満足させられたことがないね。今回も含めて。通説と違うことを言おうとして無理やりありもしない「神話」を作り出してるような感があるのよね。「まあそれを取り上げてそう解釈するなら嘘とも言えるかな…まあ確かにね、100%あったこととは言えないよね」ぐらいの微妙な気持ちに毎度させられる。わざわざこういうテーマにしなくても「通説ではこうだが実際は~」と豆知識的に解説してくれる本はたくさんあるし今後はそっちでいいかな。この種の本は読まないことにしよう。2022/03/29
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