出版社内容情報
精神分析の専門家でありながら、20世紀最後の哲学者と称されるドゥルーズとさまざまな思考を展開したガタリ。彼がさまざまな領域を縦横無尽にかけめぐりながら到達した哲学、それがエコゾフィーだった。現代社会への激しくも誠実なまなざしから生まれたエコゾフィーの思想とはいったい何か。そこには、ガタリがわたしたちに遺した大いなる哲学があった。論考、インタビュー、対談、エッセイとありとあらゆる言葉から浮かび上がる、これがガタリの到達点。
内容説明
20世紀を代表する思想家が到達した哲学の全貌を、遺されたあらゆる言葉から描き出す。これは、現代という時代が宿した未来への哲学だ。
目次
第1部 エコゾフィーのための論説
第2部 エコゾフィーの実践
第3部 精神的エコロジーに関する断章
第4部 主観性の生産について
第5部 社会的エコロジーと統合された世界資本主義
第6部 メディアとポストメディアの時代
第7部 環境エコロジーと戦争機械
著者等紹介
ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス] [Guattari,F´elix]
1930‐92。フランスの精神分析医・哲学者・社会運動家。新左翼第一世代に属し、政治と精神分析の交点でさまざまな運動に関わる。哲学者ジル・ドゥルーズとの出会いを契機に生まれた、『アンチ・オイディプス』をはじめとする数々の共同作業の成果は、その後の思想・文化に、多大な影響を及ぼしつづけている
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻。1980年代以降、とくにF・ガタリやA・ネグリなどの現代思想家の著作の翻訳、ならびにオルター・グローバリゼーション関係の理論や運動の紹介に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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