リキッド化する世界の文化論

個数:

リキッド化する世界の文化論

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 182,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791768073
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0030

内容説明

人もモノも情報も流動化した世界。そこでは過去のさまざまな価値と役割の転倒が起こっている。それは「文化」も例外ではない。世界的な社会学者による未来への積極的な提言。

目次

第1章 「文化」概念の歴史的変遷についての覚書
第2章 流行、リキッド・アイデンティティ、今日のユートピアについて―二一世紀の文化的傾向
第3章 ネーション形成の文化からグローバリゼーションの文化へ
第4章 ディアスポラの世界の文化
第5章 ヨーロッパの統合と文化
第6章 国家と市場の間の文化

著者等紹介

バウマン,ジグムント[バウマン,ジグムント] [Bauman,Zygmunt]
1925年ポーランド生まれ。イギリスのリーズ大学名誉教授

伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

37
文化、とくにハイカルチャーが近代に果たしてきた、階級をわけ隔てる機能はもはやない。今や上流階級は雑食化してジーンズを履く。日本同様、欧州も出身階層と文化は一致しなくなった。大きな違いは移民の存在。解決策だった多文化主義は無関心とセットになり、それに対し排斥か、さもなくば同化による包摂かの二者択一が処方箋となってしまった今、いつも悲観的なバウマンが、「バリケードの両側に安全の感情をもたらさねば」と自分たち知識層の役割を言う(欅坂「不協和音」が頭の中で流れる感じがする)。危機感の大きさ。この時御年86、流石。2018/01/06

カザリ

29
かつていわれた文化の階層分化機能はグローバル化した世界では、失われ、今日の上流階級は中流階級と同じようなポップな文化を雑食的に取り入れるようになった。市民社会、国民国家へ移行する際に文化は中流以下の人間への啓蒙の機能があったが、グローバル化が進み、現在は多文化主義に対する無関心が知識人の中に浸透している。統合と分離のはざまでゆれる世界において、西欧は常に多様性とともにあった。西欧がもつ差異の承認、富の再配分など、アメリカのような新しい社会にはない公正な視点をいまこそ、知識人は持つべき、という熱い論旨。2017/01/22

壱萬参仟縁

22
2011年初出。文化には、信頼のおけないもの、隠された脅威のために避けるべきものは何かを示す標識の役割を果たすことが求められた。孤島の漂泊のようにふるまう。アイデンティティを獲得し、有効に保護するために、無人島に住居、クラブ、敷居を建設(15頁~)。文化は興奮剤から精神安定剤へと変わり、近代の革命の武器から生産物の保管庫に変わっていた。 ブルデューは黄昏の文化を目撃したのである。文化の地位喪失だ(21頁)。リキッド・モダン(LM)を体する力は市場を社会・政治・民族的要素という非経済的制約から解く力と同じ。2014/11/04

wanted-wombat

6
始めに書かれていた、文化的エリートが雑食化しているという主張に大いに納得。社会のフラット化に伴い、あらゆる文化も相対化されフラット化したんだろうな。ハイカルチャーだけしか文化とは認めない姿勢よりはいいと思うが、逆に言えばひとつの物事を深く追求できなくなってしまう危険性が伴う……あれ?私のこと?(笑)後半はリキッド化した社会という視座から文化を考察する、バウマンらしい本。タイトルまんまですね。バウマンの読者なら書かれていることが読まなくても何となく想像できそう。予想も期待も裏切らないので入門書にいいかも。2014/09/12

田中峰和

4
80歳を超える高齢で21世紀の世界を「リキッド化(液状化)」というキーワードで警告的な主張を続ける著者。本書は「ヨーロッパ文化会議」での講演のためのテキスト。「ソリッド」な枠組みを持っていた近代が、グローバル化によって資本も人も流動化し、身体までも形態をとどめない液状化を生んだというのがバウマンの唱えるリキッド化。本書では文化を友好的に共存させようとする一見リベラルな概念こそが、人々を分断、対立させると強く指摘する。リベラルな知識人が強調する「多文化主義」では人々が陥っている苦境から救えないとも主張する。2014/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8208671
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品