出版社内容情報
あの未曾有の大災害を前に、日本人は何を目撃したのか? 近代日本に史上最大の衝撃をもたらした関東大震災。それは写真・風刺画・映画など、膨大な数の視覚的記録を残したはじめての災害でもあった。海外の日本研究者だからこそ可能
内容説明
当時の激動を言葉以上にリアルに伝える写真・映画・風刺画・絵葉書などの視覚的記録には、今を生きるわたしたちも目をそらすことのできない無数の争点が潜んでいた…。マスメディア、科学技術、追悼/記念、都市開発、ダーク・ツーリズム、差別主義といった問題群を、眼前につぎつぎと浮かび上がらせる記念碑的労作。破壊と再生の記録は今、何を語りかけるか。図版200点収録。
目次
第1章 日本における地震―前史概観
第2章 カタストロフィのメディア・スケール
第3章 スペクタクルとしての災害
第4章 廃墟の崇高性
第5章 災害は誰に利するのか―利他主義と道徳的腐敗
第6章 復興の視覚的レトリック
第7章 追悼/記念
第8章 エピローグ―転生
著者等紹介
ワイゼンフェルド,ジェニファー[ワイゼンフェルド,ジェニファー] [Weisenfeld,Gennifer]
デューク大学美術・美術史・ヴィジュアルスタディーズ学科教授。プリンストン大学でPh.D.(美術史)を取得。近代日本の前衛芸術、広告、デザイン等の視覚文化研究を専門とする。ハーバード大学ライシャワー日本研究所やロンドン大学東洋アフリカ研究科での客員研究員の経歴もある
篠儀直子[シノギナオコ]
名古屋大学大学院(西洋史学)・東京大学大学院(表象文化論)を満期退学後、東京大学などで非常勤講師。映画・演劇を中心に翻訳・評論を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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