出版社内容情報
世の中すべては 幻想である――。「人間は本能の壊れた動物である」「世の中すべては幻想」――。国家も幻想、時間も幻想、恋愛も性欲も幻想、自我も幻想、なんでも幻想。すべては幻想とする岸田理論=唯幻論が、母子関係や人間関係
内容説明
国家は幻想、時間も幻想、愛と性、自我も幻想―、すべては幻想とする「唯幻論」。母子問題・人間関係から、国家権力構造そして近隣外交まで、日本が直面する難題に、快刀乱麻の切れ味で明快に迫る。
目次
1(敗兵たちの亡霊;原発と皇軍;歴史のなかの原子力発電;日韓関係の問題;日韓関係に関する疑問;戦後は終らない;中国のナショナリズム;日本人はなぜ西郷びいきか;聖俗分離と和魂洋才;ジョン・ダワー『忘却のしかた、記憶のしかた』;皇室の適応能力;二つの自己に引き裂かれた日本)
2(唯幻論始末記;唯幻論批判に対する反批判;唯幻論の背景;フロイト理論とは何か;動物行動学と精神分析)
3(通じ合わない心;自分に嘘をつかない;足を引っ張りたい心―嫉妬、この厄介なもの;談志師匠と精神分析;草食系男子について;わたしの太宰治;人生に意味はあるか―アンケート;私の丸中丸高時代;ものぐさ老人日記;わたしの死亡記事)
著者等紹介
岸田秀[キシダシュウ]
1933年、香川県生まれ。精神分析者。1956年、早稲田大学文学部心理学科卒業、59年、同大学大学院修士課程修了。和光大学人間関係学部教授を経て、2004年、和光大学を定年退職。「人間は本能が壊れた動物」であり、幻想・物語に従って行動しているという「唯幻論」をもとに、文化・社会・歴史など幅広い分野を考察(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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