内容説明
「0と1」が記述する情報化時代はいかに生み出されたか。コンピュータ、車、家電製品…今日用いられるあらゆる電子回路の中心に存在するブール論理をうち立てたジョージ・ブールと、それを前進させ電子通信時代へと接が木したクロード・シャノン。一世紀を隔てたこの二つの経歴の連鎖は、オン/オフによる電気的リレー回路および現代の情報理論をどのように導き、コンピュータを具現化したのか。カントール、ミンスキー、チューリングなど各界の重要人物も登場する、出色の情報工学史。ユニークな論理問題・回路図も多数収録。
目次
第1章 本書を読むために必要なこと
第2章 序論
第3章 ジョージ・ブールとクロード・シャノン―2つの略伝
第4章 ブール代数
第5章 論理スイッチ回路
第6章 ブール、シャノン、確率
第7章 組合せ論理のいくつかの例
第8章 逐次状態デジタル回路
第9章 チューリングマシン
第10章 ブールとシャノンを超えて
著者等紹介
ナーイン,ポール・J.[ナーイン,ポールJ.] [Nahin,Paul J.]
ニューハンプシャー大学電気工学名誉教授。数学ライター
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やす
9
電気工学者の著者がコンピューターの基礎技術について0と1から語った本。ブールから量子コンピューターまで。ブールとシャノンが主人公。この二人の貢献はチューリングクラスに大きかった。最近何もしない機械とXで投稿されていたスイッチを入れると蓋が空き自分でスイッチをオフる箱が紹介されていたけどこの作成者はシャノンだった。買いそうになる。危なかった。学校では教わらなかったカルノー図の使い方が乗っている。論理パズルの解き方の説明はまあパズルを解くには役に立つけどリアルで使うことあるんかなあ。2025/07/04
EnJoeToh
6
アクは強いが良い本であるがこの邦題はなに。2013/10/08
ごいんきょ
2
0と1の世界。 工学の世界は良く判るのだけど、数学の世界は理解が難しい。 数学はやはり「哲学」です。 面白い本を紹介してくれた同級生に感謝!2014/09/29
tsako
1
期待したのと違ったけどなかなか面白い。2016/06/18
Ume_70
1
7章辺りまで面白く、とりわけブール代数とカルノー図を使った論理パズルの解法は興味深かった。 7章半ば、エラー検出辺りから後半にかけては自分には難しくほとんど理解できなかった。 もし、エピローグに出てくる言語明瞭化装置がこの場にあれば理解することができたかな?2014/07/14
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