内容説明
『青の炎』『新世界より』『悪の教典』…緻密な作品群を生みだし続ける知性の意外な素顔。待望の第1エッセイ集。
目次
針金
環
悪役の特権
鈴虫の王
架空の生き物に命名について
なぜ緑色の哺乳類はいないのか
なぜ、エスパーは、少女でなければならないか
女が?虎が?
偽ドキュメンタリーの真実
初出演〔ほか〕
著者等紹介
貴志祐介[キシユウスケ]
作家。デビュー以来、ホラー、ミステリ、SFなど、多ジャンルを股にかけ、小説の可能性を探求し続けている。小説作品に、『黒い家』(第4回日本ホラー小説大賞)、『青の炎』、『硝子のハンマー』(第58回日本推理作家協会賞)、『新世界より』(第29回日本SF大賞)、『悪の教典』(第1回山田風太郎賞)、『ダークゾーン』(第23回将棋ペンクラブ大賞特別賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
53
思ったよりは面白かった。筒井康隆好きというのは、ちょっと意外だった。チキンの話が良かった。2013/12/20
そのぼん
37
『青の炎』や『硝子のハンマー』などなど、有名な作品多数の貴志祐介のエッセイ。感想としては納得して終わりって感じですが、やはりエッセイは気軽に読めるのがいいですね。『貴志祐介』って名前がペンネームではなく本名ってところが何気に印象に残りました。2013/10/30
シャトル
35
【図書館】凄く面白い!表題に惹かれて図書館に予約して正解です。初出が1997年〜2013年で雑誌、新聞に掲載されたエッセイを纏めたもの。彼の代表作、新世界より、黒い家、読んでみたくなりました! 初、貴志祐介作品 2014/02/04読了2014/02/04
J
30
貴志祐介氏曰く、最初で最後のエッセイ集。「黒い家」を読んで以来好きな作家さんだけど、エッセイに見られる日常の生活や物事への考え方などが既にホラー的であるように感じる。また、エッセイ随所にみられる幅広い見識は半端ない読書量に裏付けられており、その中には共感できる部分も多々見られる。「子供の守り神」紙芝居にみられる残酷描写やホラー・バッシングの残酷描写など目に見える部分を子供に見せないことで大人たちは安心することが出来るが、逆に子供たちは無菌状態になり危険を招いてしまう。なんでも取り上げればいいものではない。2015/11/29
カピバラ
29
「異形のまなざし」の章が面白かった。あと、「黒い家」のルーツも探れて面白かった。あと、物語を生むために曰くつきの場所に行ってみたり、鶏肉を買って実験してみたりと、努力の人なんだな~とも思った。2014/02/06